チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

雨上がりの朝

2023年10月29日 09時12分02秒 | 日記

夜来の雨が上がったら

なんと公園の樹木の葉が一気に赤く染まった

水を含んで中から色がにじみ出たのかしら

としばし見とれる

 

日本に四季があるから

人はそれぞれの季節に合わせていけるのだなあ、と感嘆

だから日本人って、様々な時代の変化に黙々と従っていけるし、その時代に合った生き方を自分流に進めていけるんだなあ

「日本人はおとなしい」

とやや蔑視した言い方や、自傷する人もいるけど

ほんとうは積極的に、自分自身を環境に沿わせていて、きちんと軸を持っている人種なのではないだろうか

と最近思う

 

街に出ると

なんと何と外国人ばかり、わさわさとした雰囲気の中で、静かにあるいているのがわが日本人

電車に乗るとギャーギャー騒いでいるのは外国のお客様、目をつぶって座っているのはわが同胞

おとなしい、覇気がないといって悔しがる人もいるが、日本の四季に慣らされた日本人の精神性というものも考えてみたい

 

人は環境に支配される

だからこそ環境を整える必要があるのだけど

整理、整頓、清潔、静寂 そこに身を置くことが一番落ち着く民族なのではないだろうか?

 

最近は語りたい人が増えた

聞く人が減った

母たちは「聞く人」だった。それが母親の姿

 

雨上がりの公園を散歩していてあまりの寒さに思考がとまる

秋が深くなった

 


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