チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

忠臣蔵

2018年12月15日 19時49分54秒 | 日記
ここのところタイミングよく忠臣蔵の放送を見ている
長谷川一夫の大石内蔵助
そして次は田村正和の大石内蔵助
全編ではなくいよいよ討ち入りをする当たり方なので話としては終わりの方だ

二本ともリアルには映画館で見ていない
しかし改めて見ると「武士の作法」に目を見張る
いえそればかりではなく「女の作法」もだ

現在の私達はこの作法ということを忘れて生活しているように思う
合理化がひとを楽にすると思われる時代が長く続いた
上下の作法
夫婦の作法
親子の作法
遊びの作法

この忠臣蔵ではあらゆる階級の人達の生活が描かれているので
その人達の暮らしぶりが垣間見られる
食事の仕方、喋り方、あるき方、声の出し方、目配り、着物の着方、色や柄の選び方
みんな参考になる

筋はみんなが知っている
だからこそ監督は「作法」に力を注いだのではないかと思う

「作法」こそ日本人の美学だったのではないか
「作法」を型苦しくしたのは「作法」として押し付けがあったからで
ほんらい「作法」こそが合理的で美しいものだった
と二本の忠臣蔵を見ていてつくづく思った

来年は
「時代劇に学ぶ」という時間を作ろうかと思う
外国人が日本のアニメを自分の国で見て日本語を覚えるように
今や私達も時代劇から日本人の作法を教わる時代になったのかもしれない
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