最近は結婚式も葬式も
「身内だけで済ませました」
というご案内が多い。あとで「偲ぶ会」という会を行う場合もあるけど
昔
「仲人は二回、弔辞は一回できたら一人前」
といういわれがあった
幸いチャ子ちゃん先生はこれをクリアしているから「一人前」である。オッホン
ま とにかく
昨日矢萩春恵さんの告別式に参列したが
「やはり告別式は必要だなあ」という思いを新たにした
(自分がやるかどうかは別問題
親しい方の弔辞、来賓の方の弔辞 家族のお礼の言葉
そういうのを聞いていると、亡くなった方の人となり、そしてその方がどう生きてきたかなどが浮き彫りになり、命を全うした美しさが伝わる
一人の人が生きてなくなるまでには、それぞれに壮大なドラマがある。そのドラマにはその方の生きた時代背景もあり、日本を学ぶこともできる
結婚式の祝辞には二人の未来の祝福があり、告別式はその方の生きた様子の祝福がある。双方ともに祝福が会場を包む
特に告別式ではその方のいきかたが、これから生きていく身の参考になり、学びとなる。ここでその方の命の尊厳を敬うこともできる
さて参列者の中で美しい方とも出会った
その方は故人と同級生だとおっしゃっていたので96歳、髪を美しい紫に部分染めし、似紫の紗のきものに涅色(すみ色)帯、帯揚げ帯締めは黒だった
「美しい装いですネ、御髪の色とよく合って」
「ありがとうございます、もう真っ黒ではねーー」
そういえば50年ほど前築地本願寺での告別式の時、90歳くらいの老婦人の装いが銀鼠の着物に江戸紫の帯で帯揚げ藤色、帯締め黒という装いに見とれてやはり美しいと声をかけた
同じようなお答えだった
同行した60代前半の元弟子は真っ黒の喪服が似合ってやけに美しかった
さて本日は「チャコちゅうぶ」20時からです
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