こういう契約をしてほしい
という電話がしつこく
「説明だけでも聞いてほしい」
と再三再四の電話、聞いてみようかと時間を取る
つまり大手企業との提携の子会社、大手企業に支払っていた料金よりうちはこの様に安い、しかも責任は大手企業がきちんと取る、という説明、そういう詳しい説明書も見せてくれる
その提携子会社も数十軒あって、一つ一つの子会社の説明も丁寧。説明する人は20代後半のイケメン。ひざも崩さず丁寧としつこさが入り混じりながら、汗をかきかき一生懸命
「まあコーヒーでもどうぞ、甘さはこのチョコレートでね」
と小盆に整えた飲み物を渡す。しかしそれでも一息入れず延々と説明を
「わかりました契約しましょう」
色いろと書き込むところに文字を埋めていく出来上がった書類を見て
「アッ80歳以上の方とは契約できない決まりがあるのです。一時間むだにしました」
と書類をびりびりと破き
「これそちらで処分しますか?」
とコーヒーに口付ける
むかつくところをぐっと抑えて
「私は会社を経営している人間ですよ、80歳でダメというのはどういう基準ですか?」
「多くの人が認知症にかかるからです、そんな契約していなかったといいかねない」
ロボットなのだ、決められたことをひたすら守る、自分の心がないロボット
「一時間無駄にしたとおっしゃったけど、時間泥棒はあなたの方です。この国の先達に代わってお話ししましょう。80歳以上の方がいるからこそあなたたちが育ってきたのです。多くの大人は育て方を間違えたので、あなたのような無礼な若者が出来てしまった」
「破った契約書はどちらが処分ーーー」
「お黙りなさい!あなたがお持ちになりなさい、あなたの名刺も持ち帰ってください。外はお寒いからお気を付けになってね」
ふーーー
老人を尊敬できない若者は何も学ぶことが出来ない
大企業はもう自分で小回りが出来ない状態なのだなあ
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