チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

お辞儀が気になる

2020年12月04日 09時57分46秒 | 日記

いろんな方が気にしていらっしゃるが、日本人のお辞儀が変わった

ある舞台上で、お辞儀をして話を始めるのだが10人出て其の10人がお腹のあたりに両手の指を重ねて肘を張りお辞儀をする

「なんなの?あのお辞儀の仕方」と連れに小声で言うと

「最近テレビでもみんなああいうお辞儀している」

「おかしいよ、和服を着ている人まであんなお辞儀」

「日本人のお辞儀ではないね、この前雅子皇后も姫君たちもああいうお辞儀なさっていた」

「ああーー」

 

日本には「真,行、草」という三種類の正式なお辞儀の仕方があり、物心ついたころから、近隣の大人たちに挨拶の形として親に仕込まれた(ふんふんと生返事で聞いていたが外ではきちんとやっていた)

相手を敬う気持ちと、相手に敵意がないということを示すものだと教えられた

神様や超目上のかた、やんごとなき人々に対して、そして謝るときは90度に腰を折り手は膝、男は脇。これが真のお辞儀。行は45度、この時も手は膝でそろえる、ごく普通のお辞儀。草は会釈、通りすがりとか、親しい人への挨拶それでも手は膝

 

よく舞台では女優さんたちが腰をかがめて、右足を一歩引いてお辞儀をする。もちろん両手は膝。美しいので真似てみたりしたが、一般的ではないし和服姿でないと様にならない。大勢の中を通り過ぎるとき、人を追い越すときなどこの姿で会釈しながら通り抜けると美しいし人は心やすく道を開けてくれる

お腹に両手を置き肘を張った姿では人とはぶっつかる。こういうお辞儀がどうして一般的になっているのだろう

 

きちんと日本人としての作法を受けた年代の人たちは黙っていないで諭すべきではないかと思う

恨まれたりいやな思いを抱かせたりするのが面倒だと思っている大人たちは、結局は若い人たちの成長を妨げていることになる

自分が受けたイイ教育はしっかっり繋いでいくのが日本の国体を強くすることにもなる

 

そんな格好して、そんな考えでは、そういういい方は無礼だ、などと注意受けた若い頃がある。いまでもチャこちゃん先生は友人に言葉使いや行いで注意されることが在る。少しわかい時は言い返してたが、いまは「神の言葉」としてありがたく注意を受け入れている

 

日本をよりよくするにはほんの些細なことでも、美しいと思うことは即実行に移すことだと、異国の女のようなな人たちを見て思った

 

 

 


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