チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

ごみ置き場の神様

2020年09月03日 15時54分47秒 | 日記

チャ子ちゃん先生引っ越しをしたけど同じビルの小さな部屋

このビルから離れられない一番の原因は「ごみ置き場の神様」の存在

とにかく美しくごみ置き場の整理が行き届いている

整然とゴミ箱ゴミ袋が整理され、本、ペットボトル、段ボール、ビン、缶の組み分けはもちろん、とにかく清潔でにおいも全くない。

Yさんに

「いつもありがとうございます、気持ちだけど」

とおやつを差し入れすると、必ず管理事務所の方たちといっしょにお茶していて、ご自分だけが持ち帰るということはない

一日に二回、午前中と夕方に現れてきちんと整理整頓している

「毎日ありがとうございます。いつもきれいにしていただいていて、本当に感謝ですよ」

と声かけると

「きれいにするのが好きなんですよ、気持ちいいもんね、好きな仕事なんですよ」

とニコニコ笑って答えてくれる

 

聞くとこのビル以外にも朝6時に行くビル、午後に行くビルとこのビルを含めて3つのところで整理整頓している毎日

「お休みは何してらっしゃるの?」

「博物館行ったり、美術館で時間過ごしたり、時々ライブにもいく」

「絵が好き?」

「うん自分でもスケッチしてるよ」

「まあ、機会があったら見せてね」

 

ある日スケッチブックを抱えて恥ずかしそうにページを広げてくれた

「まあー本格的ですねえ」

フランスの印象派の画家がどれだけ日本の浮世絵に影響されていたかを話してくれる

 

毎日毎日黙々とそしてひょうひょうとごみを片付け、その一方で美しい絵画や音楽に身をゆだねる生活

ゴミ場所にごみがあふれかえっていても手品のようにあっという間に美しく片付けていく

「魔法を使ってるの?あっという間にきれいになるもの」

「とにかくきれいにするのが好きだから」

 

100所帯もあるビルなのでいい加減にしている人もいる

しかしそういうゴミも黙って片付けていて、Yさんの口から愚痴一つ出ない

チャ子ちゃん先生自分で出すごみは余所行き風にきちんとする。おかげでごみの始末もきれいにできるようになった

 

今日は引っ越しをする人のごみが出ていたが、使用していた鍋などの什器が使い古されていたけどピカピカに磨かれて捨てられていた。この引越しをする方もきっとYさんのごみに対す姿勢に影響されて、磨いて感謝して捨てたのだろう

 

Yさんの姿は人の心に愛の火をともすのだなあとつくづく感じいった

「おかげさま、いつもありがとう」

 

明日4日はナイトコスモス。可愛い部屋で楽しく致します 18時から

 

 


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