白い肌を持つ人は美しい
もうずいぶん前になるが白系ロシア人19歳の女性に着物の着付けをした
チャ子ちゃん先生の着付けは裸になっていただき、湯文字から付けていくので、美しい肌に出会うとドキドキする
その女性は日本語も達者で、自分で着付けを覚えようと質問をあれこれしてくる。その質問に答えながら、いつもよりゆっくりと着付けの手を運ぶ(白い肌を鑑賞する)
とにかく真っ白、肌はすべすべ、「もち肌」という日本語を教えたら大喜びしていた。いつもは5分で着付けが終わるのに、ゆっくりゆっくり15分かけて白い肌を堪能(まるっきし男だね)
西洋のドレスでも、背中の肌の美しさを強調するイブニングドレス、前は肩や鎖骨の美しさを見せる形、胸まで見せるのは商売女
肌の美しさをどこまで品良く見せるかにデザイナーたちは知恵を絞り、女たちは肌に磨きをかける
着物はその白い肌を隠してしまうのだが、うなじの美しさ、ちらりと見える袖の中の華奢な白い腕や脛。あらわに見せないところが見る人の想像を掻き立て、歌や小説が生まれる
ちらりだからやはり肌は白い方が効果的
顔はどうにか化けることが出来ても隠された肌は素のままだ。だからこそ色白は七難隠すといわれたのであろう
チャ子ちゃん先生は肌が黒い
川邊サチコが
「比佐子さんは色が黒いから、肌はあまり塗らず、ポイントメイクで行った方がいい、それにショートヘアーがいい」
とあるときぱっさり髪を切られた
「黒い肌の持ち主は健康であることが一番よ、根性でどんな色も着こなしなさい!」
「私七難出ていて着物着ているんだものね、大したもんよ」
とかえして大爆笑
兄も姉も色白なのでよく兄が「お前はもらわれてきた子だよ」と喧嘩の時のセリフ。そこへ姉たちが
「ヒサちゃんは生まれたときは白かったのよ、薬草で体の組織を替えたら健康色になっただけ、だれよりもきめの細かい肌してる、男はそんな言い方で女の子をいじめたらだめ!」
姉たちの優しさが身に染む
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