来年の五月の話だが「岡谷蚕糸博物館」で「日本茜と出雲紫根」の展示会をすることになった
昨日東京手描き友禅作家の高橋孝之さんの工房に、博物館の高林館長をご案内京絞りの寺田豊さん、綴れ織の服部秀司さんをお引き合わせることが出来た
かねてチャコちゃん先生はこの三人の仕事にかける姿勢を尊敬していてお役に立てることがないかなあと考えていた
先日岡谷博物館を訪れたとき、高林館長と話していてふと思いついたのが、日本の色の原点である「茜と紫根」を色で広げ、モノ作りに挑戦している三人の展示会、ワークショップを開催したら、着物や染め、また日本文化に興味を持つ方が喜ぶのではないかと思った
昨日は高橋さんの叙勲のお祝いも兼ねた工房開きをしていて三人顔を揃えていたのでいい機会だった
寺田さんは京都の深山茜を探し当て生産者と共に茜づくりに力を注いでいる。また紫根は出雲で栽培されていて、その地に通い生産者に協力している。すべて一次産業がもっとも大事なのだ
服部さんの家系は服部という名が示すように古からの織の家系、つづれを中心にしている。つづれ織りはゴブラン織りやコプト織など中近東から渡ってきた織で、日本人の繊細な感性でそれらの織を基本にいながらつづれ織りを完成させた
「この織は大変なんですよという説明より、いい色、締めやすい柄を目標に考えていたら、茜と紫根にであった」と服部さん
美しい帯、締めやすい織で人気
高橋さんは染の発明家とチャ子ちゃん先生は思っているが、伺うたびに新しい染色法を編み出している
紫根や茜の染かすの根を、蘭学医のようにすりつぶし、それを染料に作り上げ、フリーハンドの縞柄を染め上げたり、点描の模様を描いたりしている
「捨てるところがないのね紫根も茜も」
まさしく循環
こういう自由で特異な発想と「きものは農業」というチャ子ちゃん先生の思想もあわせた展示会に仕上げたいとウキウキした気分
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