今朝早よからゲイの「こけし」が訪れた
「いくつになっても色気出してなきゃあね」
と着物姿を誉めたらそういう。
「へっ!」
「そうよ私らの業界色気なくなったら終わりなのよ」
「ほうーーそういえばkさん、こけしに会いたいって言ってたっわよ」
「会わせてよ、でもね、お話しするのはもうしんどいのよ」
「じゃあ―何するの?」
「-----話し相手というのじゃあないのね、そういう相手は比佐子ちゃんがいい」
「誉めてんの?喜ぶべきなの?」
「喜んでよ、もう男とは喧嘩できないのよ」
「私ももう喧嘩ネルぎーはないわね」
さすがに着物姿が決まってるこけし
「いい着物着てるのね」
「そうよ紬屋でそろえていただいたのよ」
紬屋というのは銀座にあった呉服屋で、芸者だった人が女将さんになり、着物研究家として一世を風靡していた
もうお亡くなりになっているが、きれいな方で、大将の着物選びも人気があり、有名小説家や、政財界人などの出入りが盛んで、紬屋と名を出して言うだけに、紬の選び方は最高だった。
女将さんサミットを立ち上げたとき発起人になってくださった先輩
着物姿はもちろん美しかったが、美的感覚の鋭い方だった、さすがに殿方人気は抜群!!その為男ものの着物選びには、着る男の色気を出すという色合わせに自信を持っていらしたな
色合わせが江戸前で、渋いけど品がいい、名を成した一流人が好むだけあって着物と羽織や、着物と裏地などの組み合わせが美術品。
今日のこけしも紺絣の結城紬を着ていて、黒い縮緬の半襟、黄金色のちゃんちゃんこをさらりと羽織り、その色の組み合わせがにくい。裏を見ると百人一首、それも薄墨で姫や坊主や殿を描き、かすかに色を掃いている。
「粋ねえ」
「比佐子ちゃんだからわかるのよね」
足袋も黒じゅすでぴっちりとした形が気持ちいい
「めうがやかな?」
「ほらやっぱりわかるdしょう?」
「羽織紐はもちろん道明ね」
「ふふふうれしい」
「写真を撮らせてよ」
「いやだよ」
「けち」
いい着物はやはりいい、男の色気のわかる女が選ぶ着物は、男を美しく見せるなあと感心してこけしを送り出した
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます