今日は紐の話をしようと思う
勿論着物の紐なのだが、別の意味もあるね「ひも」「髪結いの亭主」つまり女が稼いで男は遊びまわっている。女の母性愛に乗じているのだろうが、それでも男がいないよりはいたほうがいい。という風潮も今や薄い
そう着物の紐
着物を着るのに「紐が苦しい」という言葉をよく聞く
ある時ホテルの洗面所で振り袖を着たお嬢さんが真っ青な顔をしてしゃがみ込んでいた
「どうなさいましたか?」
「苦しくて呼吸もできない」とはーはーいいながら訴える
「どれ失礼、手を入れますよ」
と胸元に手を入れると案の定固くきつく締めた紐、その紐を緩めようとするが結び目が固い、荷造りじゃあないんだからと思いながら紐をほどく。さらに帯枕の紐も緩める。そして身八つ口から手を入れて長襦袢の胸の紐もとってしまう
「どう?」
「呼吸ができます、ありがとうございました!」
こちらが着物を着てるのですがる気持ちもあるのだろう静かに手を入れるのを許してくれた
「あのー」
「はい、まだ苦しい?」
「いえ、紐とってしまっていいんですか?」
「大丈夫帯で着物は固定されているからはだけることはないわよ、安心してね、これでご馳走いただけるでしょう?」
「ハイ嬉しいです、ありがとうございました」とにこやかな笑顔を残して去った
紐について考えさせられた
着物を着始めたころ着物を着て仕事をしている着物プロの人たちの着付けを随分取材させていただいた
装束という系統は紐一本で着付けが終わる、芸者や舞妓も紐は2本で用が足りる
大御所の女流作家などは紐なし、紐を使っで着付けていくが着終わったらすべて抜く。だから24時間でも平気で原稿を書いてり動いたりしている
すぐ実行のチャ子ちゃん先生
紐で着付けて紐を抜いてしまうという着付けに挑戦した、夏は本当に涼しい。紐が空気の流れを止めていることが分かった。だから逆に寒い時は紐を使いきちんと着ると暖かい。紐三本、長じゅばん一本、着物二本というのが一般的かな?
男は無しだね(理想)そうすると腰が締まり、上半身に包容力がわき色気が出る
何事もプロの道にいる人にものは尋ねるべきだと思った
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