チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

お裾わけ

2014年08月29日 13時52分29秒 | 日記
昔の隣近所は
「お裾分け」といって
戴きすぎたもらい物を向こう三軒両隣に配る習慣があった
幼少の頃
お迎えに「お裾分けです」と言ってこれをもって行きなさい
とお遣いにだされることがあったが
チャコちゃん先生この言葉の意味が分からず
とても腑に落ちないお使いではあった

父の職業が弁護士で
しかも弁護料を戴かない人もいたらしく
そう言う方からの野菜や果物海産物の届け物が多く
確かに自分の所だけでは消化できなかった

相手は弁護料の代わりに物納をしているわけで
生ものが多いと確かに「お裾分け」だ

「このお裾分けってどういう意味?」
「皆さんで分け合いましょうということ」
解ったような解らないようなますます腑に落ちない言葉だ
母はいつもなにかきちんと解説のできない女だった

着物を着るようになり
「着物の裾のようにささやかなもの」
と言う意味だと解釈できたとき
日本人の言葉の感性は凄いなと思った

この裾と言う語感がややさもしいなどと思って
一時チャコちゃん先生「お福分け」という言葉を使っていたが
此方の方がはなから
「福を与えてやるぞ」
と言う上から目線のように思え最近は使っていない
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