夏至が近いせいか、陽が昇り始める前に目覚めてしまった
こんなに早くからもう空が明かるい、時計を見ると4時30分
空に染料をまいたような色の移り変わりを見たくなり、起きだした
空全体の色が刻々と変わっていく、というよりじわーと染まっていく
夕焼けより朝焼けの方が力強いし若い感じだ
平安時代の男たちは「衣ぎぬの別れ」を有明の月に送られながら家路につく
そういう描写の物語や歌が多い
当時は通い婚だったので、朝露とか朝霜に裾を濡らしながら余韻を楽しむ男たちが、それぞれの道でばったり会ったりするのだろうかと、想像するだに面白い
一昨日通った女の家から、別の男が出てきたり、そんな事しょっちゅうあったのだろう。正妻のほかに3人くらいの妻がいるのが当たり前だったから。女も承知で受け入れるおおらかさがあった時代、というより財のある男にしかそれはできない、一夫一婦制というのは男の稼ぎが少なくなったということか
男の稼ぎを少なくしたのは、支配する側の政策だろう
権力を握り、支配したい欲求は男に強くある、昨日川邉サチコと電話で話をした中で
「いまのような男がいる限り、この世から戦争は無くならないね」
美しい朝焼けを見ながら、どうしてこんなことを想像するのかとおかしくなる
それは今の世の中がどうしようもなく混とんとしているから、何かこの世と違う空間に身を置きたくなる
「縄文に戻ろう」と多くの人が言っているが、わかる
ビルに遮断されている狭い空でも、染まる空の美しさにはうっとりできる、さささやかな自然との接触が今日の活力をもらえるようだ
人は自然からの贈り物に助けられている
しかし今日も暑そう
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