久しぶりに仙台で呉服商を営む女将から
「今名古屋だけど、久しぶりに東京に入るので逢えたら会いたい」という電話
「5時過ぎなら会えるかも、その前に一つ打ち合わせが入っているけど」
「その打ち合わせ終わったら電話いただけますか?東京和久傳で夕食をご馳走したい、8時に新幹線に乗りますので」
「歯を抜いたばかりで、まだかみ合わせがうまくいかないのでそういう大御馳走はまたの機会に」
「2時には東京に入るので、友人呼び出して5時まで時間つぶします。歌舞伎の一幕物でもみてます。東京駅付近でゆっくりですすね」
和久傳の料理大好きなのだが、この歯の調子ではねと断念
「きもの解体新書」をいち早く手にして読んでくっだらしく、それに対する質問もあるという
さて打ち合わせが早く終わり彼女の携帯に電話をするが、電源が切られている
そうか、歌舞伎を見ているんだなと思い、5時過ぎには会えるように東京駅に向かう
大丸デパートでウインドショッピングをしたり、冬用の靴をいろいろ履いてみたりして電話を待つ
17時30分になっても電話がなくこちらから再度するが応答なし
今度は本屋に入って立ち読み(一人で喫茶店に入れない性格)
18時に電話をしてもつながらない。ショートメールをして帰ることにした
家で好きな番組「科捜研の女」を見られてよかった!なと思ったし。続き番組の「七人の秘書」も面白かった
何よりその二時間の間に気になっていた羽織を全部解いてご満悦
最近は愛に抱かれる22時から2時の時間を大切に思うので、10時には床に就く
翌日件の女将から電話
「昨日はすみません、怒って電話に出てくれないのかと思って、朝早くから申し訳ありません」
「大丈夫よ22時には休んでいるので」
「ついつい歌舞伎に夢中で終わったのが18時過ぎていたんです」
「気にしないで、いろいろ楽しんだから、歌舞伎面白かった?」
地方の方は歌舞伎座で歌舞伎を見る機会はあまりない
「歌舞伎みられてよかったね」
「あまりにも失礼をして、お詫びに仙台のかまぼこを送ります。そして本を10冊送ってください。今日お金振り込んでおきます❕
やったね!
仙台の阿部のかまぼこ大好きで、女将はそのことをよくご存じで上京の度にいただいている
嬉しい、そして何より本の購入
ご褒美だ ご褒美だ!
呉服屋の女将の気働きというのは抜かりがない、これも着物が教えていることだと思う
そういいう女将さんたちから、おもてなしの実践をたくさん教わった
ありがたい人脈だとつくづく思う。それも着物のおかげ
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