神棚のある家に育った
頂き物は一旦神様にお供えして下す、子供のとき歯が抜けたのも神棚にお供えし「次に良い歯が生えますようにありがとうございました」とお辞儀をして後ろ向きにその取れた歯を屋根に投げる。言われたままやっていたけど、このころまでは素直だった。そのおかげか歯並びの良い口元だったが、長じて藪医者の手により、母が頑張った歯並びも自慢にならなくなった。これは母にお詫びしなければ
通知表もまずは親が見る前に神だにお供えし、父が帰ってからおもむろに通知表を開ける
姉兄の中で私が成績不良なのでいつもドキドキ、姉も兄も優秀なんだなこれが
高校に入ったとき「兄さんたちは優秀なのにどうして君は勉強をしないのかね」と真正面からいう先生がいて
「お勉強ができるより元気がいいって父が言ってるので」
と親のせいにしていたら、学校から母親は呼び出されて「勉強するれば必ずトップの成績になる子だから家庭でも勉強をするように指導してください、少なくとも復習だけでも」と懇願されたのだそうだ
テストは悪くないんだから机にかじりつくことはない、教室でしっかり聞いていればいいと私を甘やかした
此れには原因があり
小学校を上がる前から病弱で幼稚園も小学校もろくに行けていない、しかもあの敗戦後の混乱の中、ほとんど生死をさまよっていた子だったのだ。しかし兄も姉も成績優秀なので先生より丁寧に勉強を見てくれて、テストだけは受けに学校に行くと100点を取る
ある時担当の先生に「私はテストでいつも100点取るのにどうして優等賞をいただけないのですか?」と職員室まで出向き談判
「あのね比佐子ちゃん小学校はね毎日学校に元気にくる子が偉いの、テストで100点取っても休んでばかりいてはねともだちもできないでしょう?」
そうなんだ!と元気になったら今度はともっだちと遊ぶのが面白く遊び狂って成績はつるべ落とし、100点など取れたことのない生徒になってしまった
父ははそれがいいと思っていたので勉強を強制しなかった
そう神棚の話だった
「今日は神棚を作り替えた「立派」「神々しい」いついかなる時にも神棚のない家に住んだことはない、しかし今日が一番よくしつらえた。神様も居心地がよく長居をしてくださるだろう
日々の感謝を述べるだけだが瞑想と同じ効果があると勝手に思っている
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