チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

曼珠沙華

2009年09月15日 09時27分51秒 | 日記
赤い花なら曼珠沙華
オランダ屋敷の庭に咲くーーーー
という流行歌があった
歌詞はよく覚えていないが
赤は未練の炎だといっていた

朝の公園(ウオーキング続いている)で曼珠沙華に出会う
いきなり草むらから真っ赤な花がまるで炎のように立ち上る
別名彼岸花
丁度お彼岸あたりに咲く

昔皇居の土手に真っ赤に咲いていたが
最近見なくなった
この花を見ると
チャコちゃん先生は夏の薄物着物を手入れにまわす
大好きな縦絽も着ない

そして出番は絹縮み
小千谷の樋口隆司さんに
麻縮みの要領で絹縮みを考案していただいたが
あの大地震でその絹縮みの出来る方が廃業

もう今後出来ないのだろうか
とにかくさらりとして
標準的な単に移行するまで
残暑の残る日々にはうってつけの素材だ

白生地で二反隠してあるのだが
その内の一反を
「チャコちゃん先生にお任せするので」
とおっしゃってくださった方にお譲りした

群青色の地色に金のたたきを裾濃に染め
背紋に「つきに村雲」を手描きした
普段に何気なく着たい
とおっしゃっていたが染める人が
「生地の面白さに惹かれて」
力をこめすぎた

作り手は興が乗ると重ね重ねで作っていく
すばらしく出来すぎてどうなんだろう
気に入ってくださるかなあとチョット心配

曼珠沙華の華を墨書きで表現した帯を締めるか
月の光の強弱を染めた帯にするか
どちらを勧めようかなあ
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達観

2009年09月14日 18時51分16秒 | 日記

若いときお世話になった方が
シルバーケアマンションにおは入りになった
珍しく
「相談にのってほしい」
という電話を頂き横浜の郊外に赴く

いつもの癖で
初めてのところは必ず乗り物を間違える
予定通り
あっちこっち乗り換えてやっと現地に

車窓は家家家驚いたの何の
都心より大きなマンションが列を成している

ご主人がなくなってまだ1年がたったばかりというのに
息子夫婦に理不尽に生活環境を替えられている
東京のど真ん中で生まれ育ち
更に脚光を浴びた独身時代
そして豊かな結婚生活

個人資産を根こそぎ息子夫婦に持っていかれ
2DKに送り込まれる
団体生活がもっと不得意な方なのに

「きれいなマンションですけど皆さんと行動を共にするのは大変ですね」
「でもねーー」
やりたいことは全部やったから今この環境に居ても
息子達も今後の生活のために必死なのだな
とおもってすべてうけいれているのだとおっしゃる

それもこれも
全て自分自身が選んだ道を存分に生きたからーー

さらりと明るくーー

諦めではなく「達観」
物事の真の姿を見通している姿勢に
神々しいものを感じた

もともと美しく賢い方だったが
更に透明感が出て優しい
傘寿をとっくに過ぎても
情勢を広く見ることが出来る先輩がいることが
チャコちゃん先生の幸せ

こういう年の重ね方をしたい

ところで
ウオーキング4日め、エライ!
ところが普通のペタンコ靴を履いて1時間歩いているので
まめが出来針を焼いてつぶして水を出し
薬つけてやっと足袋を履いている

明日はわらじで歩こうかなあ
先ず続くかどうかもわかんなーーーい


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ウォーキング 2

2009年09月12日 10時44分12秒 | 日記
二日目まだ続いている
信号の導きどうりに歩いたら
おなじみの新宿中央公園に入った
此処は二周して更に都庁舎の間を歩くと
丁度一時間

議事堂と都庁舎の間の道は
チャコちゃん先生結構気に入っている
この道は
サスペンスドラマの背景になったり
カラオケのバック風景にも良く使われている

無機質で建物に主張がなく
それで居て空を美しく見せてくれる
映像の人たちにとってつい使いたくなる場所だろう

公園に入ると
ラジオ体操族が三々五々集まっている
役員みたいな世話焼きサン達は
全員白シャツ白パンツ白帽子
集まった人たちの前で模範体操する様子

チャコちゃん先生年齢では負けていないと思うが
多くの人たちが
顎出して前にかしいで歩いているのはなぜ?
しかもO脚デーー

女なしでは生きられないような老年の殿方
歩く姿もおぼつかないのだが
脳の病気でもなさったのかやっと歩いている
やたら女性に話しかけ肩さわったり
顔近づけてしゃべりこむ
決して男性のそばに行かない

老夫婦で参加している人もいて
タっパーの交換をしている、中身はお惣菜?

明治神宮と違って
この公園内はずいぶんアットホームだ
あちらは
会社役員風
小説家風
フアッション関係風
芸能関係風
役者風
エコ運動関係の人?
と一人モクモクとウォーキング

通りすがりに大きな声で
「おはようございます」
と声かけると静かに返す人もいるが
たいていはビックリして
「ああおおはようございます」
とどもる

場所によって集まる人の雰囲気が違う面白い

昨夜は
柳家三三の月例会に
浜町にある日本橋劇場まで行ったが
ここに集まる人たちもーーー

タケダさんとヨシダそしてチャコちゃん先生の
着物姿はチョット浮いていたかな
でも三三さんは喜んでくださっていた

噺家さんがいよいよ本題というとき
羽織を美しく粋に外すが
此処にいたるまでは結構練習が必要なんだと
そして羽織の裄をきものより寸法置長く取って置かないと
羽織を気分よく外そうとしたとき
きものまで一緒に脱げて
もろ肌脱いでしまうこともあるらしい

こういう話も
壇上から着物姿のわたしたちに向けてのサービス

新しいこと
知らないことを聞くのは楽しい
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ウオーキング

2009年09月11日 13時26分16秒 | 日記
このところお腹の肉が気になり
「そうだ!ウーキングをしよう」と決心
タロちゃんが毎朝総理官邸の周りをウオーキングしていると
新聞の総理日記に出ていたのでまねっこする

我が家から明治神宮を一周すると
丁度一時間

5時30分の目覚ましがなると
飛び起きて出かけた

明治神宮に入ると
さすがに気持ちがいい
ココは全国都道府県の樹木が植えられていて
その樹木を眺めるのも楽しい

本殿では神官たちが真摯に雑巾がけ
このときにも神衣を着ているのだと
何か頭の下がる感じ

本殿前の二つの大きな楠の間に
更に大きいエネルギー体が居ると聞いたが
良くわっカンねえ

一回りして芝生のところに出ると
近隣に住む老若男女が
ラジオ体操に集まっていた

更にいくと
剣道着を着た少年達が
黄色い声を出して打ち合いをしている

朝早くから多くのひとは活動を開始している
フムフムと感心する

「腹引っ込み術」にはいくつか挑戦している
・大根黒酢蜂蜜
・腹筋
・腹式呼吸
・太陽礼拝体操
・21日間果物食事

みーーーんな続かない
どれも続けば効果が出たのだと思う
しかしチャコちゃん先生ちっともつづかない

そのためいつも同じ悩みを抱えつつ
ため息をつく

横から見たら本当に見事に笑っちゃう体型
今度ばかりはと思うが

続くかどうか責任持てないなあ
3日坊主はまだしもで
1回で終わることも多いもの、自慢じゃあないがーー

明日の朝も明治神宮に行くのかなあ
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畳ときもの

2009年09月10日 11時20分09秒 | 日記
大いに盛り上がった日本人の宝
それは
きものと畳

昨夜は10時まで
「きものを着たい」
という背高青年の登場

「日本からきものと畳を消してはいけないのですよ」
と強いおん言葉
「とにかく僕はきものを着て日本の文化に貢献します」

嬉しい
すでにすばらしい「時流」の仕事をしてらっしゃるのだが
それだからこそ
日本人の宝に気がついたという

きもののレクチャーを受けたいといらしたのだが
すでに
結城紬と能州紬を急ぎ送っていただいていたので
それらの紬の生い立ちと現状
そしてその紬の着方

今この時代
生まれてはじめてきもの着る青年に対して
どんなアイデイアを提供できるか
ここがチャコちゃん先生の存在価値を問われるところ

歴史をかんがみ
現代を見据えていいもの考え付いた
エライ!サスガ!チャコちゃん先生!!!
喝采の嵐の中で
次々とアイデイアが沸く

というわけで全員ウキウキと楽しみ
永見さんが送ってくださった
鳥取の20世紀梨で喉を潤しつつ

夜が更けていく



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丁寧さ

2009年09月09日 09時02分00秒 | 日記
昨日は文楽三昧
楽屋お見舞いには
「師匠絹のピロケースですよ」
「ウン?ピロ?」
奥様
「絹の枕カバーのことですよ」
「ほー」
「よく休めますからーー」
と師匠のチョット薄くなった頭を見つつ

わざわざ今年進呈の浴衣を着て待っててくださる
暑くて上半身裸だったがーー
「見ちゃったみーちゃったあ」
と喜ぶチャコちゃん先生
「変態!」

さて舞台伊賀越道中双六の沼津の段
師匠の十兵衛と勘十郎さんの平作黄金コンビだ
お二人の仕種が細やかで丁寧
内容がわからなくても
その動きだけで今舞台で何が行われているのかがわかる

お二人の人形を遣う作法を見るだけで
きものを着る私たちにやさしさを伝えてくれる
顔の傾げ方、手の動かし方、背中の表情
見本ですな

竹本住太夫の語りが切々と胸に迫る
丁寧に語る
つまり宝のトリオ

三部はシェイクスピアの「テンペスト」を文楽化
天変斬止嵐后晴ーテンペスト嵐のち晴れーだって
文楽には珍しく最後はめでたしめでたし
そのせいか皆もうはじけて明るく楽しい

特に鶴澤清二の作曲が晴れやかで美しい
人形の遣い手は全員黒装束
なのになのに丁寧で美しい人形遣いが居て
その名を探すと桐竹勘十郎
そして晴れ晴れとおおらかな遣い手
吉田蓑二郎

丁寧というのは技術に勝るとつくづく思う
コレは全てに云えて

丁寧に話す
丁寧に聴く
丁寧に考える
丁寧に洗う
丁寧にしまう
丁寧にたたむ
丁寧に置く
丁寧に生きる
などなどーーーーーーーーー

お茶のお稽古を始め、お稽古というのは
この丁寧さを身に付けることなのだと知る

丁寧は美しさの根源!
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不安定が安心

2009年09月08日 09時21分49秒 | 日記
この年になって解ったことがある
年を重ねると
ご相談ことも多い
其の中で特に最近気がついたこと

不安な人生はその人ご自身が選んでいるということ
少しでも安定してくると
其の安定が不安で
ご自分で其の安心感・安定を壊してしまう

しかし
そういう方は
人一倍幸せな安定を望んでいる

そこは
ご自分で気付くしかないのだがーー

不安というイスは
結構すわり心地がいいのかもしれない
人が同情して寄ってくるから

そういう方は幸せそうな人の陰口を
AさんのことをBさんに
BさんのことをAさんにと
不安がそうさせるようだ
忙しいこと

中野裕弓さんのの持論に
「愛のコーヒーカップ」
という物語がある

自分の目の前のコーヒーカップに
コーヒーを注ぐことに集中さえすれば
いつの間にか自分自身はもちろん
其の方の周り、いえ日本、更に世界の人たちが
幸せになっていくーーーと

人は幸せになるために生まれているのだから
大手を振って幸せになりましょうよ

先ずは自分がお腹いっぱいの幸せを

安心・安定の幸せのイスに座りましょう

それには絹のお座布団も必要かもーー

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白露

2009年09月07日 11時26分53秒 | 日記
まさしく草に露が降りていて
白い小さな珠を転がしている
この時期きものの素材を選ぶには楽しい

「この時期風は秋気温は夏立絽がいいですよね」
「そう夏塩沢、夏結城」
「私夏白鷹」

薄物から単に移るときのきものの素材は
先人が何やかやと工夫をし
興味を魅かれる素材が多い

昨日は大阪の太閤園でNPO立ち上げのパーテイに招かれ
30分ほど和の文化をテーマにお話をさせていただいた

60人ほどの9割の方が御着物で
「今ナニを着たら良いか」
と思案したらしく
色んな素材のきもの姿にお目にかかれて
楽しかった

考えあぐねて洋服でいらした方も
殿方用の絞りの兵児帯を上手に洋服に変貌させ
ニュールックを見るような心地であった

主宰の平岡幸子さんは
枚方で呉服屋を営んでいるのだが
大きく広げすぎた店を12年かけて小さく身の丈にし
若い経営者に其の座を譲り
今度は其の地でしっかりと和の心を伝える役をする

きものを通して知った日本人の魂を
日常の中で足元から伝えていく
軸足がしっかりしていてご自分の役目をきちんと知っている
すっきりとした笑顔が印象的

会の終わりにお客様が
「一言お礼を言わせてください」
と飛び入りで今日の会が本当にすばらしかった
心の底から日本人である事が誇りに思えてーー
訥々と感想述べられる姿を見て
平岡幸子さんの12年間は地元の人たちの心も掴んだよう

これから24節気や絹のことなどで
心からの協力をしていくつもり

ご自分の利益だけでない姿勢が美しい
これからこういう経営者が増えていくように思う

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ナイト・コスモス 2回目

2009年09月04日 11時22分58秒 | 日記
今日第一金曜日の夜は「ナイトコスモス」の日
第四土曜日に開く「比佐子つれづれ」の姉妹版
つれづれはもう30年近く続いていて
チャコちゃん先生の優先順位第一の集まり

さてこのナイトコスモスも
チャコちゃん先生にとって大事な会
きっと年月を重ねていくうち
軸になっていくのかもしれない

先日
「あの「お結び」の会今月もありますか?」
一瞬ナニ?
「アアもちろんですいらしてください」
これもいいなあ

セキドとヨシダの手作りお結び
そして卵焼き
この卵がEMで育てた野菜を食べた鶏の卵
深みのある黄身がおいしい
それ以上に
セキドの卵焼きが絶品!

今日は
絹を身に付けると病知らず
という話をご披露しようと思っている
其のうちお気が向いたらいらしてください

小腹がすいたらどうぞ
6時半から2時間くらい
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染まる

2009年09月03日 13時36分13秒 | 日記
夏と秋の入れ替わり
夏が後ろ向きながらバイバイ
ときどき振り返り
また戻ってくる

そんなことを繰り返しているのだが
木の葉はハラハラ散り始めている

最近
熊野神社の池の水が赤く染まっていて
中で泳いでいる鯉の色が見えにくくなっている
ここの水は鉄分が多いのかしら
このあたり地下を掘ると温泉が出て
其の温泉は黒いからーー

そうそう最近この地に出来たマンションも
温泉が沸き出て住民は温泉三昧らしい
フンらやましい

なんて思いつつ
「池の水がずいぶん赤くなりましたね」
と聞くと
「桜の葉が池に散って水が染まっているんですよ」
と宮司さん

すごい!凄すぎる
櫻は色っぽい紅色に染まるのだがそれは樹皮だけと思っていたら
なんとなんと葉っぱにも色素があるのだ
驚いたなあ

半端じゃあないほどに、池は赤く染まっている
明日は白いハンカチを浸けてみよう

昔の人が草木染を考えたのは
このように自然が教えてくれたのだと良く分かる
もっと自然をみなくっちゃあねえ

公園では剪定した木を細かくして腐葉土にしていて
切り倒した枝を積んでいるところから
秋虫の声が聞こえて来た
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