゛まるかん人゛プラトーク

元気とキレイを追求すると、人生は楽しく過ごすことと・・・!?

iPS細胞の使用本人以外も容認へ

2010-07-08 16:27:01 | 健康・病気

厚労省が指針最終案

さまざまな細胞になることができる「万能細胞」のiPS細胞や胚性幹細胞(ES細胞)を人間の治療に使う臨床研究をする際の手続きなどを盛り込んだ指針最終案を厚生労働省の専門委員会がろ9月30日、まとめた。上部部会への報告を経て、指針は8月に告示される見通し。当初案は、iPS細胞は提供した本人への使用に限定していたが、他人の細胞をもとに作ったiPS細胞の利用を求める意見を受け、最終案ではそうした細胞の使用も認めた。またES細胞は当面、人間の胚の利用に関する基準ができるまでは使えない。厚労省は今後作業部会を設置し、治療目的に胚を使う際の倫理的課題などを検討する。最終案では、治療は病気やけがで失われた臓器や組織の再生が目的で、臨床研究には、医療機関の倫理審査委員会と国による審査のダブルチェックを求めた。iPS細胞の使用について、委員や国民からの意見募集で「患者本人の細胞から作ったiPS細胞を使うには数ヵ月かかり、治療に間に合わないケ-スがある」「遺伝的な疾患の場合などは、本人のiPS細胞を使うと病気の再発の原因にもなる」などの意見が寄せられ、最終案て゛は他人由来のiPS細胞使用に道を開いた。

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安全なiPS細胞で脊髄損傷治療

2010-07-08 15:25:21 | 健康・病気

岡野・慶大教授ら成功 マウスの歩行機能回復

100_7762 腫瘍になる危険性を事前に調べ、安全性が高いと確認した人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使い、脊髄損傷のマウスの歩行機能を回復させることができたと、岡野栄之慶応大教授と山中伸弥京都大教授らが6日付けの米科学アカデミ-紀要電子版に発表した。iPS細胞はさまざまな細胞になる能力があるが、腫瘍化の危険性が指摘されている。今回は事前チェックで安全なiPS細胞を見分けて治療に利用できることを示す結果で、岡野教授は「安全性が担保できたiPS細胞を使えば治療効果の確実性が高まる。iPS細胞による細胞治療の基本的な考え方を示すことができた」と話している。岡野教授らは、しっぽなどマウスのさまざまな体細胞から作製したiPS細胞が腫瘍化しやすいかどうかを調べるため、特殊なマウスの脳に移植した。すると胎児の皮膚から作製したiPS細胞は、移植後半年経過しても腫瘍化せす゛、安全と判断した。これを神経幹細胞に分化させて脊髄損傷のマウスに移植し、治療に成功した。移植した細胞は損傷した脊髄に生着し、運動機能にかかわる神経組織を回復させていた。大人の線維芽細胞という体細胞から作ったiPS細胞は腫瘍化などの危険性が高いとされるが、今回の方法で事前に安全と確認できたものは、治療に使って歩行機能を回復させることができた。

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