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細胞が変化 膵機能回復

2010-07-16 16:35:11 | 健康・病気

奈良・スイスチ-ム解明 糖尿病治療に期待

100_7764 膵臓でインスリンを出し血糖値を下げるベ-タ細胞を取り除くと、反対に血糖値を上げる細胞が変化して膵臓の機能回復させることを奈良先端科学技術大学院大(奈良県生駒市)とスイスのジュネ-ブ大のチ-ムがマウスを使って解明した。

糖尿病患者ではインスリンが働かなくなったり欠乏したりしており、ベ-タ細胞を除去したマウスは糖尿病と同じような症状を示す。チ-ムの河野憲二奈良先端大教授は「細胞が変化し機能が回復する仕組みが分かれば、治療につながるかもしれない」としている。チ-ムは、マウスの膵臓にある組織「ランゲルハンス島」でインスリンを出しているベ-タ細胞を除去。15日後に正常なマウスの0・4%しかなかったベ-タ細胞が、1ヵ月後には1・2%、10ヶ月後には17%にまで回復し、生存に必要だったインスリン投与も不要になった。そこで、ラングルハンス島でベ-タ細胞とは逆に血糖値を上げるグルカゴンを出す「アルファ細胞」を、発光するようにして識別できるようにした上でベ-タ細胞を除去。すると、発光する細胞がベ-タ細胞に変化し、インスリンを分泌していた。アルファ細胞も同時に除去すると、ベ-タ細胞は増えなかった。成果は英科学誌ネイチャ-に掲載された。河野教授は「正反対の機能を持つ細胞に直接変化したのは驚き。生き延びるための適応の結果ではないか」と話している。

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