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難病・ベ-チェット病

2010-07-19 16:21:59 | 健康・病気

原因2遺伝子発見                                                           北大チ-ム 新薬開発に前進

100_7775 北大大学院医学研究科は14日、全身に潰瘍や炎症を繰り返す難病で、国内では道内に最も患者が多いとされるベ-チェット病を引き起こす二つの原因遺伝子を、横浜市立大の研究チ-ムとともに発見したと発表した。原因遺伝子は既に一部が特定されていたが、これにより、遺伝子因子の解明の大部分が終わり、新薬開発の可能性が高まった。

11日の米科学誌ネイチャ-ジェネティクス電子版に掲載された。ベ-チェット病は青年期に突然発症、重症化すると失明し、死亡例も多い。厚生労働省によると患者は全国に一万七千人おり、国が1972年に難病指定した。道ベ-チェット病友の会(札幌)によると、道内には1600人の患者がいる。黄色人種特有とされるが、北海道に患者が多い理由は不明。北大大学院医学研究科の大野重昭特任教授(炎症眼科学)らが日本人1352人の遺伝子を解析したところ、多くの患者に1番染色体の「IL10」と「IL23R/IL12RB2」と呼ばれる二つの遺伝子の変異が認められた。この変異でベ-チェット病の発症リスクは通常の1・5倍に高まることも分かった。従来の研究では、6番染色体の「HLA-R51」などが原因遺伝子として特定され、薬も開発されたが、効果があるのは患者の6割にとどまっていた。ベ-チェット病は遺伝子因子に、細菌などの環境因子が重なると発症するとされるが、環境因子についてはなお、未解明な部分が多い。今回の発見について大野教授は「病気のメカニズムをつかみ、新薬を開発する大きなステップ」と説明。道ベ-チェット病友の会の木村之夫事務局長(53)は「私も30年前に発症し、片目を失明した。この発見を機に新薬開発を急いでほしい」と期待している。

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