゛まるかん人゛プラトーク

元気とキレイを追求すると、人生は楽しく過ごすことと・・・!?

血液の量にも意味がある

2010-08-24 17:43:37 | 健康・病気

全身の血管網の総延長は、赤血球がようやく通れるほどの細い毛細血管まで入れると、およそ10万㌔㍍になるといいます。10万㌔㍍とは、地球を2周半する距離ですから、大変な長さです。これだけの長さになると、流れる血液の量もびっくりするほど多いような気がします。ところが血液の総量は、大人でおよそ5ないし6㍑、10歳の子どもでは半分の3㍑くらい。予想外に少ない、と思いませんか。大人の心臓が、1分間に全身に送り出す血液量の方も、5ないし6㍑ですから、血液量と拍出量はほぼ同じということになります。しかし、もし血液の量がもっと多かったら、人間の体重ははるかに重くなり、その結果、動きが鈍くなることでしょう。ちなみにほかの動物の血液の量を挙げておきます。

  • ゾウ-230㍑、ウマ-45㍑、ネコ-0・1㍑、                                      カイコ(血液というより体液)-5滴 

血液の最大の役割のひとつは、全身の細胞に酸素を送り届けることです。この酸素は、赤血球の中に含まれる「ヘモグロビン」というタンパク質が、肺から取り込んで効率よく運びます。実はこのヘモグロビンがあるからこそ、血液の量は少なくてすむのです。ヘモグロビンがなかったら、血液の量は20倍も必要といいます。もし血液が20倍になつたら、それだけで100㌔㌘を超える重さになり、歩くのすら大仕事、まして、走るなど思いもよらないことになってしまいます。

  1. 人類の心臓もまた長い進化の結晶です。胎児のうちに、ホヤのような原索動物の心臓から、魚類の心臓、両生類の心臓、は虫類の心臓を経て完成します。(体内での成長工程)
  2. しかし、胎児の間、血液は肺を通らずに循環しています。そして、誕生の瞬間から血液が肺を通る肺循環がはじまります。
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心臓が“がん”にならないわけ?

2010-08-24 17:00:00 | 健康・病気

心臓の主なポイント

  1. 心臓は1日10万回も拍動し、8㌧もの血液を送り出しています。
  2. 心臓の一部には自分で動く(自動能)を持ったペ-スメ-カ-細胞があり、一生働き続けます。
  3. ペ-スメ-カ-細胞には、カルシウムイオンチャンネルがあり、これが開いたり閉じたりすることでカルシウムイオンが出入りし、収縮が行われるのです。

がんというと、肺がん、胃がん、食道がん、肝臓がん・・・・などなど、体のいろいろな器官にできます。でも、心臓がんというがんは、ほとんど耳にしたことがないはずです。それはなぜでしょう。心臓は、ほかの器官にくらべて、がんへの抵抗力が強いのでしょうか。この秘密をときあかすには、まず、がんとは何か、また、どのようにしてできるのか考えてみる必要があります。人間の体は、すべて細胞というものでできていて、普通は、分裂して、古い細胞は死に、新しい細胞に置きかわっていきます。これを増殖といいます。正常な細胞は、体全体の調節のしくみのもとで分裂し、増殖しています。ところが、大量の酒や、たばこのけむりなどのせいで、正常な細胞の調節のしくみがこわれ、勝手に分裂を繰り返して増え、周りの器官のはたらきをそこない、ほかの器官に移り、しまいには命をうばいさえするのが、がん細胞なのです。(原因になる物質を発がん性物質といいます。)がん細胞は、もともとの細胞が分裂し、増殖する器官にできるわけです。胃や腸などの細胞は、増殖が活発なので、がんになる可能性は高いのです。ところが、心臓をつくっている筋肉(心筋)の細胞は、まったく増殖をしない、特別な細胞です。つまり、心臓は、増殖をしない細胞でできているので、がんにならないというわけなのです。

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