エリック・ロス 著 「グッド・シェパード」を紹介します。
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1961年4月17日、キューバ革命により共産主義政権へと変わったキューバ・ピッグス湾に、亡命キューバ人の部隊が政権の転覆をもくろんで上陸。
しかし、これを支援するアメリカ・CIA内部の情報漏れによって作戦は失敗してしまう。
世に言う「ピッグス湾事件」である。
この一件により作戦の指揮を取った諜報員・エドワード・ウィルソンにも疑いの目が及ぶ。
エドワードは第二次世界大戦前夜、イェール大学在学中に秘密結社”スカル&ボーンズ”に勧誘されされたのを機に、この道に足を踏み入れて以来、戦中、戦後と優秀な諜報員として暗躍してきたが、その陰で妻と息子は孤独な生活を強いられていた。
作戦失敗の数日後、作戦を指揮したエドワードの元にCIA内通者と敵側スパイと思われる男女が映ったテープが届く。
彼は部下のレイにその分析を依頼するが……。
CIAの成立から組織が巨大化し、やがてキューバ危機が訪れるまでを軸に、一人の男の諜報員として、人間としての葛藤がアメリカの裏政治の現代史と共にしっかり描かれていている。
原題は「良い羊飼いは羊のために命を捨てる」という新約聖書の引用で、羊飼いをCIAに例えている。
選ぶべきは 国家か 家族か?
2006年映画化
監督:ロバート・デ・ニーロ
出演:アンジェリーナ・ジョリー、マット・デイモン