重松清 著 「定年ゴジラ」を紹介します。
暇であっても退屈ではない!
開発から30年、年老いたニュータウンで迎えた定年。
途方に暮れる山崎さんに散歩仲間ができた。
「ジャージーは禁物ですぞ。腰を痛めます。腹も出ます」
先輩の町内会長、
単身赴任で浦島太郎状態のノムさん。
新天地に旅立つフーさん。
老朽化したニュータウンで第2の人生を歩み始めた
定年4人組の自分の居場所を捜す物語。
定年後のオジサン達の話だし、自分にはもう少し先の話だと思って読み始めました。
最初は笑えて、途中でうなずき、中盤以降は目がウルウル、最後は不覚にも電車の中で涙目で読んでました。
出来たばかりのニュータウンに家を買い、懸命に働いて、家族を養い、そして定年を迎えるお父さん。
ただただ、頑張ってきた。
最後に残るのは「勝ち組」でも「負け組」でもない
人それぞれの人生・・・。
これから人生の中盤に差し掛かろうとしている方にもお勧めの1冊です。