ジャパニーズジョーク？

私は昨年８月から、あるアメリカのブランドショップのリニューアル工事に従事しています。

私達の受け持ち範囲を今年３月末で引渡し、その後開店準備をして新店舗がゴールデンウィーク前にＯＰＥＮ予定です。

現在、急ピッチで工事が進行しています。

先週末にはアメリカから特注建具も届き、今週からその取付で専門の職人（大工）さんが７名ロサンゼルスからやって来ました。

大工さん達が来る前に聞いた話では、”アームレスリングのチャンピオン”だった人も来るとの情報で、”ハルクホーガン”や”スタンハンセン”のような人達が７人も来たらどうしようかとみんなで話しをしていました。

実際に来た人達は確かに体はがっちりとしていますが、ブラジル出身らしく”明るいおじさん達”でした。

今後は日米共同で作業を進めなければなりません。

我々の所長はここ数年、アメリカのブランドショップの仕事を担当するようになり、今回が３件目の物件です。

自分が一番外国人との仕事の付き合い方を知っているとばかりに、さっそく部下に「歓迎会を開け！」、「テーブルには日米の国旗を飾れ！」、「当日来ている人間は全員出席させろ！」と大張り切りです。

おかげで、ただでさえ忙しいのに、東急ハンズまで国旗を買いに行ったり、会場をセッティングしたりで作業所内はてんやわんやでした。

そして当日、御客先の日本の担当者の方や通訳の方も交えて歓迎会が始まりました。



一通り出席者の自己紹介も終わり、「みなさんで協力して良い物を作りましょう！」と全員で意思の統一を図りました。

その後はビールやコーラーを飲みながら和気藹々と歓談。

我が所長はビールを飲んで酔いがまわってきたのでしょうか・・・

これが”ジャパニーズジョークです！”といわんばかりに

にこやかな顔で大工の親方（アームレスリングのチャンピオン？）に言いました。

「日本は寒くありませんか？」と

相手の頭を指差して・・・
（通訳の方も苦笑・・・）

実は親方はかなり頭髪が薄い方でした。

周囲は”そんな事を言って大丈夫か？”という雰囲気の中、

当の所長は全然意に介していない様子・・・。

ついには、

”親方の頭を手で触っています！”

初対面の人にそんな事をされた親方は・・・

「寒いのは平気ですよ。」

と、これまた苦笑しながら答えてました。

”なんと、人格のできた親方でしょう！”

この一言で場の雰囲気は一気に和みましたが、

まったく”ヒヤヒヤものの歓迎会”でした。

やっぱり、この仕事を遂行する上で一番の要注意人物は・・・

”うちの所長だ！”