桂川での「灯篭流し」が始まりました。
川面に写る灯篭の明かりが幻想的です。
「灯篭流し」をゆっくり楽しみたい所ですが、そろそろ「大文字五山送り火」が始まる時間が近づいてきました。
送り火としては東山如意ケ嶽の「大文字」がもっともよく知られています。
そのほかに金閣寺大北山(大文字山)の「左大文字」、松ヶ崎西山(万灯籠山)・東山(大黒天山)の「妙法」、西賀茂船山の「船形」、及び嵯峨曼荼羅山の「鳥居形」があり、これらが、20時過ぎから相前後して点火され、これを「大文字五山送り火」とよんでいます。
それぞれに見学できる場所が違っている為、1箇所で全部を完璧に観る事が出来ません。
渡月橋からは嵯峨曼荼羅山の「鳥居形」が斜めから見える程度です。
そこで、比較的近い大北山(大文字山)の「左大文字」が良く見えるという「西院の西大路通」へ電車で行く事にしました。
「西院駅」の改札口で駅員さんに
”送り火が見える所はどの辺ですか?”と聞いた所
”駅前の交差点に人が集まっている所です”と言われました。
”交差点?”と疑問を感じつつ行ってみると
横断歩道の前には人だかりが・・・。
再びそこに居た人に聞いた所、
”横断歩道の真ん中からしか見えない!”と云う事・・・
確かに横断歩道の真ん中から道路の真正面に仄かな灯りが見えました。
赤信号になるとそばで監視しているおまわりさんから、
即座に”早く歩道に戻ってください!”と注意されます。
青信号のたびに横断歩道の真ん中まで行き、全部が点火されるのを見学しました。
忙しい事、この上ありません!!
写真を撮るのも一苦労でした。
こうして、「左大文字の送り火」もなんとか観る事ができ、再びバスが待っている嵐山まで戻りました。
その頃には「灯篭流し」も終了して、水面には沿道のお土産物店の明かりが写っているばかり・・・。
ふと見上げた空では雲間に月が顔を出していました。
お月さんも「灯篭流し」と「送り火」を観に来たのでしょうか?
「京都散策編」は終了です。
明日から「大阪散策編」開始!