「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」
製作:2007年
出演: トム・ハンクス、ジュリア・ロバーツ、フィリップ・シーモア・ホフマン
テキサス出身の下院議員チャーリー・ウィルソンは、政治よりもどちらかと言えば美女とお酒に関心があり、大した政治手腕はないものの大らかな人柄でみんなから愛されている。
しかし、その内面では、平和を愛するゆるぎない心を持ち、ソ連の攻撃に苦しむアフガニスタンを常に気にしていた。
国防歳出小委員会がアフガニスタン支援に500万ドルしか用意していない事を知ると、委員会のメンバーである彼は、予算を倍にするよう指示する。
そこに、テキサスで6番目の富豪で、反共産主義者のジョアンが目をつけ、アフガニスタンを救うよう彼に訴える。
CIAの変わり者ガストにも後押しされながら、
ひとり、小国を守るための一大プランを打ち立てる・・・。
実話に基づき描いた社会派ドラマ。
トム・ハンクスが演じているのは、80年代にアフガニスタンに侵攻したソ連を撤退させ、ソ連崩壊の立役者となった風変わりな政治家チャーリー・ウィルソン。
チャーリーの努力により密かにアメリカの支援を受けたアフガニスタンはソ連軍を撤退させる事に成功する。
しかし、ソ連撤退後のアフガニスタンは、大量虐殺にあい国民の半数が14歳以下という惨状を招いていた。
その子供達の為に学校を建てようとするチャーリーの発案は議会により却下され、イスラム原理主義者を“洗脳”できなくなる。
その事が、結果的にあの9.11の同時多発テロへと繋がってゆく・・・。
何とも皮肉な巡り合せですね。
この映画のお勧め度:☆☆☆