稚児が降りた後はいよいよ「辻回し」です。
しかし、Hさんの近くで観ていた人の話しによると、実際には稚児が鉾から降りた時点でお祭りは終了しているとの事で、この場所で行なわれる方向転換は正式には「辻回し」とは呼ばないそうです。(単なる帰り支度だとか・・・)
そんな予備知識も仕入れましたが、やる事は「辻回し」とまったく一緒なので、ここは注目して観ていました。
まずは、鉾の車輪の下に割竹や樫の細丸太を並べ、滑りやすいように水を打ちます。
さらに、太い綱を台車部分に巻きつけてゆきます。
車方が鉾に乗り音頭取りのかけ声に合わせて、約40人~50人の曳き手が心を一つにして鉾を滑らせて、角度を変えていきます。
綱を引くたびに鉾の先端が大きく揺れて、沿道の観客からはどよめきが起きました。
これを鉾が直角になるまで何度か繰り返して・・・
見事に鉾が方向転換して動き始めました!!
これが巡行の見どころのひとつ「辻まわし」です。 1台の「辻回し」にかかる時間は20~30分くらいでした。
鉾の後に続く小さな山が方向転換を行ない・・・。
数台後にまた次の大きな鉾が現れます。
ここでまた「辻まわし」。
1台又1台と現れては消えて行きました。
こうして山鉾は、御池通の新町で巡行を終え各町内へと帰ります。
しかし、これで全て終わりかと思いきや! さらなる見所が・・・
それは、山鉾巡行が室町通・新町通に帰ってくる所です。
この両側を電信柱に挟まれた細い通りをギシギシと音をたてて鉾が曳かれて行く様子は迫力があります。
これも最後まで観たかったのですが、残念ながらここでタイムアウト!!
再び「嵐電」で嵐山に戻り、観光バスに乗り込んで京都を後にしたのでした。
Hさんの1泊2日の長い長い京都祇園祭の旅はこれにて終了です。
これまでの写真をスライドショーでどうぞ!!