かつての旧実家から水泳パンツ姿で泳ぎに行っていた場所に歩いて行ってみることにした。
一面の田圃だったのが今や住宅密集地となっていて昔の面影は微塵もない。
自宅からの距離は、カワセミを撮りに行く公園とほぼ同じ。
まったく予期してなかった満開の桜並木に驚いた。
桜並木の記憶は一切ない。
泳いでいた頃は護岸工事もなく自然そのままだった。
桜並木は護岸工事の時か、そのあとに植樹されたのだろう。
昔は泳げるほどの水量と水深があった。
滝のようになっていたところでは水深2メートル以上はあったと思う。
流れが速いところもあり、近所の八百屋さんの、当時高校生だった娘さんが溺れて亡くなるという痛ましい事故もあった。
田圃のなかに肥溜めがあって、落ちたヤツがいた。
中学生の頃、近所の燃料店の人が空気銃を貸してくれたので、河原で空き缶を撃っていたら、つけてきた警官に補導されたのもここだ。
赤い橋は、旧実家で父の葬儀を行った時、まだ幼かった子供二人を連れてきたのを思い出す。
当時は、新宿支店勤務、世田谷に住んでいて、息子が幼稚園で腕を骨折し、ギブス姿だった。
もう遠い昔だ。