今日、「ライラの冒険 黄金の羅針盤」をようやく観てきました。
邦画ばかり上映していた地元の映画館で、
めずらしく洋画をやってると思ったら、なんと「黄金の羅針盤」!
今日が最終日だったので、「観てきたら」という主人の言葉に甘えて、
午後早々に仕事を早仕舞いして行ってきました。
原作はフィリップ・プルマンの『黄金の羅針盤』です。
当時「ハリポタよりもおもしろい!」と書評に紹介されていました。
ハリポタが驚異的な売れ行きを見せて以来、
さまざまなファンタジーが本屋に山積みされていましたが、
ほとんどが小手先を変えただけの、どこかで読んだようなストーリー。
ちょっと食傷気味のころにこの物語に出会いました。
はじめの1ページから、「えっ、何!?この世界・・・」
慣れるのに(とういかイメージするのに)時間がかかりました。
そう、「この世界」と似ていながら、まったく「異なる世界」なのです。
とにかく、この作者の想像力に、創り出された世界に圧倒されるばかり。
第2巻『神秘の短剣』、第3巻『琥珀の望遠鏡』と続くのですが、
『琥珀の望遠鏡』ではもう私の想像力では補えなくて、
どんなに視覚化されたものを観たかったことか。
待ちに待った映画化だったわけです。
しかし。
映画化されて読者が満足したファンタジーは、
残念ながらそうたくさんはありません。
期待半分、不安半分。
で、観た感想はというと、
・・・やはり、満足感と不満が半々というところでしょうか。
まず、始まって「あら、吹き替えだったんだ~」
この世界固有に存在するダイモン(守護精霊)が日本語しゃべるなんて、
すっごい違和感
ファンタジー=子供向けだと思われてるんでしょうね。
ここでは吹き替え版しかやってないみたい・・・。
映像はすごくよかったんです。
だからその映像に圧倒されてるうちに、
もうここまで話がすすんだの~という感じでした。
原作はけっこう長く、いろんなエピソードが盛り込まれています。
けれど、そのあたりがかなりはしょってあって、
原作で感じた深みとか重みがほとんど感じられませんでした。
作品にはかなり個性的な登場人物(動物?)が出てきますが、
こちらのほうはイメージを損なうことなくよかったです。
主人公ライラ役のダコタ・ブルー・リチャーズは
気が強くて、生意気そうで、賢そうで、ライラにぴったり!
ニコール・キッドマンのコールター夫人も、
美しさと豪華さと怖さを兼ね揃えていて原作のイメージどおり。
サム・エリオットのリー・スコーズビー、
エバ・グリーンの魔女セラフィナ・ペカーラなど、
登場人物のキャラクターはすごくよかったのに、
説明があまりされてなくて残念でした。
原作を読んでない人は、突然魔女なんかが出てきて
びっくりするんじゃないでしょうか(笑)
しかも、その魔女がセクシーで謎めいてて・・・。
びっくりといえばクマでしょうね~
原作でこのイオレク・バーニソンは勇気があって、強くて気高いクマです。
でも、映画でそれが表現できるんだろうか、
それこそいかにも「子供向けファンタジー」風に
なってしまうのではないだろうか、と不安でした。
ここでも吹き替え版だとクマが日本語しゃべるわけですから、
「う、う・・・む」と思わないわけにはいきません。
(たとえ緒方拳の吹き替えでも)
でも、映像的には及第点かな。
表情も感じられたし、迫力もありました。
内容が物足りなく感じられるのは、
これがまだ物語の序章という設定になっているからかもしれません。
映画のラストシーンで、「あれ、こんなところで終わったっけ?」
と思ったのですが、家へ帰って確かめてみたら、
やはり原作では重要な結末が描かれていました。
原作のラストを二作目に持ってきて、
このふたつのパラレルワールドを対比させるつもりなのでしょうか。
複雑な世界を描いているわけだから、
第一作目が説明的になってもしかたないのかな。
映像は見応えたっぷりなので、二作目に期待しましょう。
・・・その前に、原作をもう一度読み直しておかないとね~
もう、すっかり人物名も内容も忘れてましたから・・・
邦画ばかり上映していた地元の映画館で、
めずらしく洋画をやってると思ったら、なんと「黄金の羅針盤」!
今日が最終日だったので、「観てきたら」という主人の言葉に甘えて、
午後早々に仕事を早仕舞いして行ってきました。
原作はフィリップ・プルマンの『黄金の羅針盤』です。
当時「ハリポタよりもおもしろい!」と書評に紹介されていました。
ハリポタが驚異的な売れ行きを見せて以来、
さまざまなファンタジーが本屋に山積みされていましたが、
ほとんどが小手先を変えただけの、どこかで読んだようなストーリー。
ちょっと食傷気味のころにこの物語に出会いました。
はじめの1ページから、「えっ、何!?この世界・・・」
慣れるのに(とういかイメージするのに)時間がかかりました。
そう、「この世界」と似ていながら、まったく「異なる世界」なのです。
とにかく、この作者の想像力に、創り出された世界に圧倒されるばかり。
第2巻『神秘の短剣』、第3巻『琥珀の望遠鏡』と続くのですが、
『琥珀の望遠鏡』ではもう私の想像力では補えなくて、
どんなに視覚化されたものを観たかったことか。
待ちに待った映画化だったわけです。
しかし。
映画化されて読者が満足したファンタジーは、
残念ながらそうたくさんはありません。
期待半分、不安半分。
で、観た感想はというと、
・・・やはり、満足感と不満が半々というところでしょうか。
まず、始まって「あら、吹き替えだったんだ~」
この世界固有に存在するダイモン(守護精霊)が日本語しゃべるなんて、
すっごい違和感
ファンタジー=子供向けだと思われてるんでしょうね。
ここでは吹き替え版しかやってないみたい・・・。
映像はすごくよかったんです。
だからその映像に圧倒されてるうちに、
もうここまで話がすすんだの~という感じでした。
原作はけっこう長く、いろんなエピソードが盛り込まれています。
けれど、そのあたりがかなりはしょってあって、
原作で感じた深みとか重みがほとんど感じられませんでした。
作品にはかなり個性的な登場人物(動物?)が出てきますが、
こちらのほうはイメージを損なうことなくよかったです。
主人公ライラ役のダコタ・ブルー・リチャーズは
気が強くて、生意気そうで、賢そうで、ライラにぴったり!
ニコール・キッドマンのコールター夫人も、
美しさと豪華さと怖さを兼ね揃えていて原作のイメージどおり。
サム・エリオットのリー・スコーズビー、
エバ・グリーンの魔女セラフィナ・ペカーラなど、
登場人物のキャラクターはすごくよかったのに、
説明があまりされてなくて残念でした。
原作を読んでない人は、突然魔女なんかが出てきて
びっくりするんじゃないでしょうか(笑)
しかも、その魔女がセクシーで謎めいてて・・・。
びっくりといえばクマでしょうね~
原作でこのイオレク・バーニソンは勇気があって、強くて気高いクマです。
でも、映画でそれが表現できるんだろうか、
それこそいかにも「子供向けファンタジー」風に
なってしまうのではないだろうか、と不安でした。
ここでも吹き替え版だとクマが日本語しゃべるわけですから、
「う、う・・・む」と思わないわけにはいきません。
(たとえ緒方拳の吹き替えでも)
でも、映像的には及第点かな。
表情も感じられたし、迫力もありました。
内容が物足りなく感じられるのは、
これがまだ物語の序章という設定になっているからかもしれません。
映画のラストシーンで、「あれ、こんなところで終わったっけ?」
と思ったのですが、家へ帰って確かめてみたら、
やはり原作では重要な結末が描かれていました。
原作のラストを二作目に持ってきて、
このふたつのパラレルワールドを対比させるつもりなのでしょうか。
複雑な世界を描いているわけだから、
第一作目が説明的になってもしかたないのかな。
映像は見応えたっぷりなので、二作目に期待しましょう。
・・・その前に、原作をもう一度読み直しておかないとね~
もう、すっかり人物名も内容も忘れてましたから・・・