週末に絵本のサークルの友人たちと、兵庫県立円山川公苑美術館へ
「ドゥシャン・カーライの超絶絵本とブラチスラヴァの作家たち」を
見に行ってきました。
ドゥシャン・カーライはスロヴァキアを代表する絵本画家ですが、
地元の図書館で検索しても絵本は3冊だけ。
(ちなみに『不思議の国のアリス』、『鏡の国のアリス』、
『魔法のなべと魔法のたま』の3冊でした)
私自身、名前は知っていましたが、はてどんな絵本があったっけ?
というくらい知識のなさ。
一般的にもあまり馴染みがないせいか、週末だというのに貸切状態で
おかげでゆっくりじっくり鑑賞することができました。
以前からチェコの絵本には興味があって、ピーター・シスや
パツォスカーなど独特で不思議な雰囲気が大好きです。
このカーライの絵も、なんとも不思議な色合い。
印象的だったのは、肌色にピンクや朱を混ぜたような独特な色です。
『12月くんの友だちめぐり』という絵本を買いましたが、
ちょうどこの表紙の色↓
原画を見ると、ほんとうに細かいところまで描き込んであって、
昆虫や鳥などちょっとグロテスクな感じ?
色を重ねて、奥深く神秘的な雰囲気が漂っています。
日本語に翻訳されていないものが多いのか、おもしろかったのは
『ヴェニスの商人』は中国語版の絵本が展示してあったこと。
他に韓国語版などの絵本もありました。
絵本だけでなく、切手のデザインやアニメなども手がけられているとのことで、
こんなものも買ってきました↓
これは切手の初日カバーというもので、新しく発行された切手を
封筒に貼って消印を押したものです。
実用品ではなく、収集目的で作られているもののようですが、
切手のデザインだけでなく、封筒の絵や消印の形もそれぞれ
趣向を凝らしてあってとても素敵でした。
ブラチスラヴァ世界絵本原画展の記念切手も展示されていて、
1枚1枚がどれもとってもかわいい!!
第1回グランプリに輝いた瀬川康男さんの切手もありました。
カーライはブラチスラヴァ美術学校の教授もされていて、
そこからは多くの絵本画家を輩出されているそうです。
今回、その新鋭作家たちの絵本の原画も展示してありました。
中には、降矢ななさんや出久根育さんのがあって驚き!
お二人ともチェコやスロヴァキアにお住いなのですねえ。
思い返せば、浦沢直樹の『モンスター』を読んで以来、
いつか行ってみたいと思っていたチェコスロヴァキア。
今はチェコとスロヴァキアに分かれていますが、
プラハの古い街並みを歩いて、絵本や人形劇めぐりをしたいなあ・・・