私が義母の認知症に気づいてから、10年ほど経ちます。
まだ義母が義父の介護をしていたころ、訪問看護の方から
「お母様のほうも少しおかしなところがあるので気をつけてあげてください」と
言われ、ああ、やっぱりな、と思ったものです。
でもそのときは、仕事だけでなく長女の受験や次女の部活で私も余裕がなく、
かいがいしく義父の介護をしている義母を見て、「まだ大丈夫」と自分に
言い聞かせていたように思います。
が。
義母の様子を毎日見ていた私は、義父が亡くなってから明らかに言動がおかしいと
感じるようになりました。
もともと7人きょうだいの長女である義母はしっかり者。
認知症を疑っても、当時は「年のせいだ」と、義姉だけでなく主人もなかなか
信じてはくれませんでした。
義母の認知症がひどくなったら介護するのは私。
結婚する前、当時痴呆症と言われた祖母の世話を手伝っていた私は、介護がどれほど大変か
身をもって痛感していたので、介護認定をしてデイサービスを利用できるようにし、
なんとか精神科へも連れて行き、認知症のお薬を処方してもらいました。
相変わらず振り回されることは多かったものの、アリセプトがきいたのか
症状がそれほど悪化することもなく、デイサービスとヘルパーさんを利用しながら
6年ほどはひとり暮らしができました。
しかし、物がない、具合が悪いなどしょっちゅう電話があったり、冷蔵庫をのぞくと
冷凍物が詰め込んであったり、古い食べ物が残っていたりで、毎日何度も義母の様子を
見に行かなければなりません。
エアコンをつけようとしないので、真夏の暑いときや凍てついた日にはエアコンをつけに行き、
雪が積もれば雪かきに行き・・・
すぐ近くに住んでいるとはいえ、毎日のことなので負担に感じていました。
同居を考えるようになったのは、泥棒が入ったと110番通報して警察の方が来られたり、
黙って出かけたまま帰って来ず、行方不明になったと大騒ぎになって警察のお世話になるなど
まわりに迷惑をかけるようになったからです。
そして2013年11月から義母との同居生活が始まったのでした。
認知症にとって環境が変わるのがよくないということで、私たちのほうが
義母宅に移ったわけですが、それでも6年間ひとり暮らしをしていた義母にとって
息子夫婦と一緒に住むということは、環境の変化以外の何物でもなかったわけですね
最初の1~2年は私たちが同居しているとうことすら認識できず、
私たちの物がなくなったり、二階に知らない人が住んでると言いふらしたり。
私たち夫婦にとっても、一緒に暮らして初めて「えっ、こんなにひどかったの!?」と
気がつくことも多く愕然とするばかりでした。
覚悟はしていたつもりでしたが、まさかここまでになっていたとは・・・
あれがない、これがないと探し回り、誰かに盗られたと言いだしたらきかず、
今言ったこともしたことも次の瞬間忘れしまい、何度も同じことを聞き返し・・・
毎日毎日がこの繰り返しで、日々トラブルが絶えず頭を抱えてしまいました。
一方で、同居してからの義母は以前のように身体の不調を訴えることもなくなり、
食欲もあるし足腰もしっかりしていて、89歳のおばあさんには見えないくらい元気です。
でも、認知症だけはよくなることはなく、症状は徐々にひどくなるばかり。
目を離すと何をするかわからないので、義母がいる日は出かけることもできなくなり、
一日中義母といることがしんどくで、幾度、同居を後悔したことか・・・
同居して半年後、主人が不整脈で入院・手術することになりました。
このとき初めてショートステイを利用。
急だったので数日だけでしたが、義母がいれば病院へ行くことすらできないので、
本当に助かりました。
おかげでその数日間は主人の世話に集中できるし、なにより義母を看るという重荷から
解放されたように感じました。
その後、継続して毎月ショートステイを利用することになり、今では介護サービスの限度額を
ぎりぎりまで使って、週4日のデイサービスに四泊五日のショートステイを月2回利用しています。
時間を気にせずに仕事や家事ができるのも、自由に外に出かけるのも、物音に神経質にならずに
寝られるのも、義母がショートへ行っている間だけ。
認知症の親と暮らすということがこんなにも大変で、家族をここまで追い込んでしまうのか、
ということを痛感する毎日です。
認知症の症状は、緩やかに悪化することもあれば、突然がくんと悪くなることもあります。
今年に入ってからの義母がまさにそれ。
特に夏以降、症状がひどくなったようで、私も心身ともに疲弊してこの数か月はブログからも
遠ざかっていましたが、最近、変化していく認知症の症状と、これからも続くであろう介護を、
自分の記録としても残しておいた方がいいんじゃないかと思うようになりました。
何より、書くとこで認知症の義母を客観的に見られるようになれば、少しは気持ちが
楽になるかもしれないと思って。
年齢的にも、まわりに親の介護をしておられる方が多くなりました。
無理せず、ぼちぼちとやっていきましょうね。
義母と主人の三人暮らしでは、なかなかクリスマスを楽しむ雰囲気もないのですが・・・
とりあえず、玄関に去年長女が送ってくれた手作りのリースを飾ってみました。
サンタさん、家にも寄ってね
まだ義母が義父の介護をしていたころ、訪問看護の方から
「お母様のほうも少しおかしなところがあるので気をつけてあげてください」と
言われ、ああ、やっぱりな、と思ったものです。
でもそのときは、仕事だけでなく長女の受験や次女の部活で私も余裕がなく、
かいがいしく義父の介護をしている義母を見て、「まだ大丈夫」と自分に
言い聞かせていたように思います。
が。
義母の様子を毎日見ていた私は、義父が亡くなってから明らかに言動がおかしいと
感じるようになりました。
もともと7人きょうだいの長女である義母はしっかり者。
認知症を疑っても、当時は「年のせいだ」と、義姉だけでなく主人もなかなか
信じてはくれませんでした。
義母の認知症がひどくなったら介護するのは私。
結婚する前、当時痴呆症と言われた祖母の世話を手伝っていた私は、介護がどれほど大変か
身をもって痛感していたので、介護認定をしてデイサービスを利用できるようにし、
なんとか精神科へも連れて行き、認知症のお薬を処方してもらいました。
相変わらず振り回されることは多かったものの、アリセプトがきいたのか
症状がそれほど悪化することもなく、デイサービスとヘルパーさんを利用しながら
6年ほどはひとり暮らしができました。
しかし、物がない、具合が悪いなどしょっちゅう電話があったり、冷蔵庫をのぞくと
冷凍物が詰め込んであったり、古い食べ物が残っていたりで、毎日何度も義母の様子を
見に行かなければなりません。
エアコンをつけようとしないので、真夏の暑いときや凍てついた日にはエアコンをつけに行き、
雪が積もれば雪かきに行き・・・
すぐ近くに住んでいるとはいえ、毎日のことなので負担に感じていました。
同居を考えるようになったのは、泥棒が入ったと110番通報して警察の方が来られたり、
黙って出かけたまま帰って来ず、行方不明になったと大騒ぎになって警察のお世話になるなど
まわりに迷惑をかけるようになったからです。
そして2013年11月から義母との同居生活が始まったのでした。
認知症にとって環境が変わるのがよくないということで、私たちのほうが
義母宅に移ったわけですが、それでも6年間ひとり暮らしをしていた義母にとって
息子夫婦と一緒に住むということは、環境の変化以外の何物でもなかったわけですね
最初の1~2年は私たちが同居しているとうことすら認識できず、
私たちの物がなくなったり、二階に知らない人が住んでると言いふらしたり。
私たち夫婦にとっても、一緒に暮らして初めて「えっ、こんなにひどかったの!?」と
気がつくことも多く愕然とするばかりでした。
覚悟はしていたつもりでしたが、まさかここまでになっていたとは・・・
あれがない、これがないと探し回り、誰かに盗られたと言いだしたらきかず、
今言ったこともしたことも次の瞬間忘れしまい、何度も同じことを聞き返し・・・
毎日毎日がこの繰り返しで、日々トラブルが絶えず頭を抱えてしまいました。
一方で、同居してからの義母は以前のように身体の不調を訴えることもなくなり、
食欲もあるし足腰もしっかりしていて、89歳のおばあさんには見えないくらい元気です。
でも、認知症だけはよくなることはなく、症状は徐々にひどくなるばかり。
目を離すと何をするかわからないので、義母がいる日は出かけることもできなくなり、
一日中義母といることがしんどくで、幾度、同居を後悔したことか・・・
同居して半年後、主人が不整脈で入院・手術することになりました。
このとき初めてショートステイを利用。
急だったので数日だけでしたが、義母がいれば病院へ行くことすらできないので、
本当に助かりました。
おかげでその数日間は主人の世話に集中できるし、なにより義母を看るという重荷から
解放されたように感じました。
その後、継続して毎月ショートステイを利用することになり、今では介護サービスの限度額を
ぎりぎりまで使って、週4日のデイサービスに四泊五日のショートステイを月2回利用しています。
時間を気にせずに仕事や家事ができるのも、自由に外に出かけるのも、物音に神経質にならずに
寝られるのも、義母がショートへ行っている間だけ。
認知症の親と暮らすということがこんなにも大変で、家族をここまで追い込んでしまうのか、
ということを痛感する毎日です。
認知症の症状は、緩やかに悪化することもあれば、突然がくんと悪くなることもあります。
今年に入ってからの義母がまさにそれ。
特に夏以降、症状がひどくなったようで、私も心身ともに疲弊してこの数か月はブログからも
遠ざかっていましたが、最近、変化していく認知症の症状と、これからも続くであろう介護を、
自分の記録としても残しておいた方がいいんじゃないかと思うようになりました。
何より、書くとこで認知症の義母を客観的に見られるようになれば、少しは気持ちが
楽になるかもしれないと思って。
年齢的にも、まわりに親の介護をしておられる方が多くなりました。
無理せず、ぼちぼちとやっていきましょうね。
義母と主人の三人暮らしでは、なかなかクリスマスを楽しむ雰囲気もないのですが・・・
とりあえず、玄関に去年長女が送ってくれた手作りのリースを飾ってみました。
サンタさん、家にも寄ってね
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