この二つの文書で、因幡国(武蔵国の住人とある)の 【服 常方】と【助常】が親子であることがわかり、共に相撲人であることがわかった。
実は、そこは以前からわかっていたのだが、【武蔵国の住人】が判明した。
源頼朝に出会う以前から、武蔵国にいた?のかもしれない。
天永二年八月の長秋記により記述である。
この【服】は一つは服部氏 もう一つは伊福部氏 が考えられる。
服部は機織に従事した部民。服部を統轄したのが服部連氏。服部は武蔵・安房・美濃・越前・佐渡・因幡・隠岐・備中・阿波国に分布し、服部連氏は大和・山城・摂津・和泉・近江・播磨国に分布する。〈参考〉
武蔵国都筑郡
以前は因幡国のことを中心に考えていたので、当然伊福部氏であろうと判断してしまったが、武蔵国の住人‥‥という事で、すこし考え直して【服部氏】の可能性も残しておくことにした。
伊福部氏も武蔵国に名代として派遣されていたようである。
https://www.cgr.mlit.go.jp/tottori/tono/25shisanmeguri/pdf/fudoki.pdf
...因幡の国司となった土御門氏(村上源氏)が宇倍神社の伊福部氏を圧迫して自領…