NATO、対ロ関係を一時停止=ロシアの孤立は自身の責任-ライス長官(時事通信) - goo ニュース
グルジア紛争が示していることは、国家主権の相互平等を基礎とした国民国家体系の維持こそが、人類の進むべき道なのではないか、ということなのではないでしょうか。
大国が、外国の領土に軍隊を侵攻させたり、近隣諸国の政治をコントロールすることをよし、とする人は、そう多くはないはずです。この嫌悪感を支えているのは、如何なる小国であっても主権国家である限り、領土や国民を侵害されたり、政府が外国の支配下に置かれることは、許されざる行為であるという、人間の自然な感情があります。そうして、それは、国際法においても、武力による国境線の侵犯は、侵略行為とされているのです(ロシアの言い分によれば、自国民保護とも・・・)。もちろん、南オセチアなどの独立問題は、別に考えるべき必要がありますが、国際社会における基本的な行為規範を破る国が登場しますと、当然に、国民国家体系も危機に瀕することになるのです。
ところが、不思議なことに、学問上の議論にあっても、国民国家体系否定論が進歩的な理論として持て囃されたり、また、アジアにおいても、21世紀は、中国を中心とした華夷秩序が構築されるべき、との論調もあります。しかしながら、国家間の主権平等の原則の否定が、即、属国化への道を準備するのが現実です。そうして、それが、軍事力によって為されるとしますと、人類は、再び、法なき弱肉強食の世界に引き戻されてしまうかもしれません。一国の行為が、人類を破滅に導くことがあることを、歴史は教えています。
国際社会は、有効な圧力をかけることでロシア軍の撤退を実現し、ソ連から引き継がれてきた思考および行動パターンを改めさせることはできるのでしょうか。この作業に失敗しますと、人類に未来はないかもしれないのです。
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グルジア紛争が示していることは、国家主権の相互平等を基礎とした国民国家体系の維持こそが、人類の進むべき道なのではないか、ということなのではないでしょうか。
大国が、外国の領土に軍隊を侵攻させたり、近隣諸国の政治をコントロールすることをよし、とする人は、そう多くはないはずです。この嫌悪感を支えているのは、如何なる小国であっても主権国家である限り、領土や国民を侵害されたり、政府が外国の支配下に置かれることは、許されざる行為であるという、人間の自然な感情があります。そうして、それは、国際法においても、武力による国境線の侵犯は、侵略行為とされているのです(ロシアの言い分によれば、自国民保護とも・・・)。もちろん、南オセチアなどの独立問題は、別に考えるべき必要がありますが、国際社会における基本的な行為規範を破る国が登場しますと、当然に、国民国家体系も危機に瀕することになるのです。
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