万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

ミサイルと共に北朝鮮も空中分解か

2012年04月13日 11時53分31秒 | 国際政治
届かぬ軌跡「何だこれは」=打ち上げ失敗に安堵も―防衛省(時事通信) - goo ニュース
 北朝鮮による”衛星ロケット”の名を借りた弾道ミサイル実験は、どうやら失敗に終わったようです。国際社会に向けて大々的に宣伝したにも拘わらず失敗したとなりますと、発足して間もない金正恩体制にも影響が及ばないはずはありません。

 憶測によりますと、北朝鮮は、ミサイル発射実験失敗を国内においては隠し通し、あくまでも、国民に対しては”成功”を強調するそうです。しかしながら、外国メディアの取材を許可し、開放路線を演出した上での失敗ですから、この情報が、国民に漏れるのは時間の問題です(*本日正午のニュースでは、北朝鮮では、衛星打ち上げの失敗を報じた模様…)。この日を境に、当局の情報統制が強まれば、国民も、”何かあったに違いない”、あるいは、”失敗したのではないか”と感づくはずです。また、発射時刻が、午前7時40分頃とされていますので、北朝鮮国民の中には、肉眼で、実験失敗を目撃した人もいるかもしれません。金正恩体制の権威は、一気に、ミサイルと共に墜落することになります。しかも、国際社会の発射停止を無視したのですから、諸外国の北朝鮮に対する制裁は、さらに強化されます。

 金正恩体制の発足への祝砲であったはずのミサイル実験の失敗は、北朝鮮の独裁体制が空中分解する予兆となるかもしれません。日本国政府、ならびに、国際社会は、北朝鮮の体制崩壊に備えて、本格的な対策に取り掛かるべきではないかと思うのです。

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コメント (4)
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