花の詩山の詩

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このブログは「花と山とを友として」の続編です

県境の伝説の山・鶏足山その2

2013年12月10日 11時15分12秒 | スポーツ・トレッキング

午後1時過ぎ登山開始、雑木林に入ると落ち葉が敷き詰められて
晩秋の里山の感じがする道だ。
しかし油断は禁物、基本的に岩山なので、細かいザレが滑りやすい
しかも思った以上に傾斜がきついから、ストックを使ったり
立木につかまったりしてゆっくり登った。


杉や桧の樹林帯に入ると「浅間神社中宮跡」の案内版が出ている
最初は2011年2月に登ったが、あの時はもっと近かったような気がする
俺も年をとったものだと、体力の低下を実感した(苦笑)


やがて浅間神社の石の祠がある赤澤富士にたどり着いた。


祠の傍にこんな説明板が立っている。
赤澤富士(富士ケ平山)と書いてあるから、御前山の近くにある赤沢富士
との区別なのかも


この写真ではわかりにくいが、「赤沢富士340m」のプレートが
右奥の立木に下げてあった。
しかし地図を見ればわかるが、ここはピークではない。
おそらく冨士講の人たちにとってのピークなのであろう。


その先はなだらかな道で、小さなピークを越えて下ってゆく
途中に面白い形の木かあって、それが何に見えるか書いてくれという
札が下がっていて、カバに見えると書いている人がいた。
下ってゆくと中ノ沢林道に突き当たる。


林道に立っている案内図、丸数字3のところが現在地
ここから右に行けば中ノ沢林道を歩いて裏登山口に抜ける
左に行けばファミリーコース入口を超えて出発地点の駐車場だ


林道を渡って鶏足山への登り口の表示がある


またまた結構な急登がある。


途中にはこのような富士山の展望地の案内が立っている


しかし富士山はかすんで何も見えない。


3番目の分岐についた
これは先ほどの案内図で言うと丸数字4のところだ
鶏足山に登るので、ここは直進する


すぐに大沢峠に下る分岐がある。
ここを越せば鶏足山の三角点はもうすぐである


鶏足山の南のピーク二等三角点がある山頂だが、本当の山頂は
これより北の弘法大師の祠のあるピークが山頂と呼ばれている
その辺がいかにも伝説の山らしくていいではないか。
山の名前も弘法大師に由来するものだから当然ともいえる。

ということで、私はGPSでポイント名に三角点のある方を鶏足山南峰
弘法大師の祠のある方に鶏足山北峰と呼ぶことにした。
もちろんこれは私の勝手な呼び名であるので一般には通用しない事を
おことわりしておく。


赤沢二等三角点と呼ばれる三角点の石柱、標高は430.5mである
ここにはベンチも有ったりするが、周りに木があって展望はあまりない。
一休みするにはいい場所である。


ここにも富士山展望の案内表示があるが、本日は見えず。


面白いのはこんな案内板が出ている。
絶景と言われれば北峰の山頂に行くしかない。
さっそく滑りやすい坂を下って北峰に向かう。


このコースは、栃木県と茨城県の県境を歩くコースで
このような道幅の狭いところは、いかにも県境を実感させるコースだ
午後も2時を過ぎると、山の日暮れは早い、木の影が長く尾を引いて
もうすぐ日暮れの近いことを知らせている。
物音が一つせず、鳥も鳴かず、ひたひたと自分の足音だけが聞こえる。
そういえば、登山者と一人も会っていない。
こんな時間に山に登っているのは自分だけであろうと苦笑いする


最後の急坂を上ってゆくと前方が明るくなり山頂の祠が見えてきた


午後2時4分、鶏足山山頂に到着、祠にお参りして安全を祈願する
誰もおらず、山頂の独り占めである。
ベンチにザックを下ろして、いなりずしで軽くエネルギー補給をした。

残念な事に、こちらも遠くはかすんで見えなかったが、登った満足感が
あった。

続く