花の詩山の詩

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このブログは「花と山とを友として」の続編です

赤面山のセンブリ

2017年10月11日 21時16分15秒 | スポーツ・トレッキング
赤面山の登山道は、昔のゲレンデの跡地を登っていく、その登山道にセンブリが
点々と咲いている


環境が厳しいのか、ここのセンブリはあまり大きくならないみたいで
小ぶりなものが多い。


センブリの花冠は5深裂すると書かれているが、ここでは4深裂の
ものが多かった。


センブリは、日が当たると開き、暗くなると閉じると言われている



これはまだつぼみと見えて、一輪も開いていなかった。


この花は、5深裂と4深裂が混在している


リンドウ科センブリ属の2年草と言われているので、どんな形で
年を越すのか興味がある。
(私は発芽して年を越しているセンブリを見たことが無い)

同じセンブリ属ながら、ムラサキセンブリは多年草なので、同じ
根から毎年芽が出てくる。


種からの発芽でのみ増えるセンブリ、発芽できなければ種は終わる
厳しい環境を生き抜いた証である。


紫黒色というのか、茎も葉も色の濃いセンブリが有った


濃色のセンブリが数株固まっていた。花が開いていないのではっきりしないが
花の色は、普通の色のように思える。


植生復元の看板が立っている


トリミングで拡大した看板、荒廃したゲレンデ跡地の植生復元をしているようだ

ネットで検索してみると、NHKの「ふるさとツアーズ2 ~第4回 西郷村」という
ページに、「赤面山の自然を守る会」の事務局長の方の活動紹介記事が出ていた
それによると、養分の少ない荒れた土地でも成長する樹木、ヤシャブシ、ヤマハンノキ
や、ミズナラ、ブナの苗を育てて、荒廃したゲレンデに植林しているという

ここからが凄いところで、周辺の森林との調和を考慮して、苗木は、植物の遺伝子
攪乱を避けるため、赤面山やその周辺から採取したタネを育てて、植林している
のだそうである。
それには時間と人手がかかるので、苗木を育てる人や、苗木と培養土を運びあげる
協力者を増やしたいという。

いつの日にか、緑に覆われた赤面山になるように、登山者も踏み荒らししないように
協力していきましょうね

訪問してくださった読者の方へのお礼に、オマケ写真(笑)


ゲレンデ上部の登山道から、はるかに風力発電の林立する山が見えた


ゲレンデから登山道に入ると、樹林帯となり、木漏れ日の紅葉が美しい


こんなに真っ赤な紅葉もあった


樹林帯から抜けて、ドウダンと笹の灌木帯にになると、やがて左に
朝日岳などの見えるふみ跡がある
この時までは、日が差していて、朝日岳の真っ赤な紅葉が確認できた


こんな岩ゴロの道もあるので、よそ見すると危ない