ツクバキンランの花
キンランの唇弁が花弁化した花で、唇弁の隆起した筋や模様が無く距も無い
6枚の花被片がほぼ同型同大になる。花の形態形成に関わる
突然変異で生じた(日本のランハンドブックから引用)
ツクバキンランの全身の様子
誰かがすでに枯れ木で保護していた
比較のために、同じ森で咲いていた普通のキンランの写真を掲載
キンランの唇弁には、隆起した筋と模様がある
唇弁は蕊柱を抱き、中心に褐色の隆起線があり、距が突き出る(ハンドブックから引用)
唇弁から距が突き出ているのが判るキンランの花
キンランの花の花柄子房は、花の向きが正常になるように
ねじれている。
キンランの花柄子房は筋があるのでねじれが判る
ラン科の花の多くは花柄子房がねじれるそうである
最初からねじらずにすむように花が咲けば良いのにと思うが
植物の生態は不思議だ
ねじるのは、たいてい唇弁が下になるようにするためらしいが
正確な事は私には判らない。
次の日、ツクバキンランの少しでも開いた花を撮ろうと日中に出かけたら
あいにくと木陰で日が当たらず、花が完全に閉じていた。
夏日のような気温でも、日が当たらないと開かないのかな
普通のキンランはみんな開いていたのに、難しい花だ
こっちは暑さに負けたのに、参ったよ。
「ツクバ」を冠したキンランとご対面おめでとうございます!
ディスカバー茨城ですよ!!(笑)
1970年に、教え子の学生から、涸沼の近くで
キンランの変わった花があると知らされて
見に行き、唇弁の模様も距も無いので
別種に記載した方が良いと、茨城の花で書いてました。
なので、この花の存在は50年も前から知られていたのに
ツクバの名前がついたのは数年前です
なので、せめて市内で見たとこだわって見ました
最初の発見地、涸沼は外出自粛で駐車場が
閉鎖されて入れませんので