
コクラン、ラン科クモキリソウ属 花の正面から撮影
常緑の樹林下に咲く花なので、薄暗い場所での撮影は毎回
蚊の攻撃にさらされる。黒蘭は酷蘭である。

正面上方から撮影すると、花の特徴がわかる。
いたずらっ子のようにも見えるのが面白い。
足のように見えるのが側萼片、細く手のように見えるの側花弁
頭に見えるのが蕊柱、体の部分が唇弁にあたる。
頭の後ろに突き出ているのが背愕片。
唇弁は中央がへこみ、下側に反転している。

横から見ると唇弁が下に丸く反転しているのがわかる
蕊柱の上にあるのが花粉塊

ブレてわかりにくいが、唇弁の付け根に突起が2個ある

コクランの全身、花の色が紫褐色なので目立たない。
まれに緑色のものもあるという。
数日前に撮影したマヤランも公開します。

マヤラン、ラン科シュンラン属 常緑の樹林下にみられる
腐生植物。茎の下部に膜質鱗片葉があるが緑葉はない。
7月~8月、茎の上部に白色で紅紫色を帯びた花をつける
花の名前は、発見地の神戸市の摩耶山にちなんだもの。
漢字で摩耶蘭と書く

唇弁とともに側花弁にも紅紫色の縞模様がある

完全に開いたように見えなかったので、2日後に見に行ったら
ピークが過ぎていた。これでピークだったのね。

分布は関東南部以西~沖縄と書いてあるが、温暖化で関東北部の
茨城まで北進したのだろうか。