花の詩山の詩

花の詩(うた)山の詩(うた)へようこそ
このブログは「花と山とを友として」の続編です

茨城の県北の山に咲く花

2020年06月08日 07時25分05秒 | 自然観察

杉の巨木に着生するセッコク
高い樹上に咲くセッコクは、600ミリの望遠でも
この程度にしか撮影出来ませんが、数年ぶりに
無事な姿を見ることが出来ました。


セッコク、は綺麗ですが、着生された杉には迷惑なようで
枯れている枝も散見されます。


渓流沿いの山道をたどると、バイカウツギの花が咲いてました


バイカウツギ、真っ白な4弁花の花がとても綺麗です。
ユキノシタ科バイカウツギ属に分類される花で、ウツギ属
とは別属に分類されています。


ハナイカダが大きな実をつけていました
ミズキ科ハナイカダ属、別名 ママッコとかヨメノナミダと呼ばれる
しかしママッコは差別用語になるので、不適当でしょうね

ハナイカダの実、ヨメノナミダも大きいですね
2個とか3個つけている葉もありました
(黒く見えるのは虫に食われた跡です)


山の上は夏空でした


草むらにサイハイランの咲き残りがありました


本日の目玉(笑)、キヨスミウツボの芽出し、咲いている場所を
知らない人には判らないほど小さい。
ハマウツボ科キヨスミウツボ属、アジサイやカシ類の根に寄生する
寄生植物、多数の鱗片葉が互生して密につくと言われているが
肉眼では、どれが鱗片葉なのか判らない(涙)
近くにヤマウツボの群生があるのだが、すでにピーク過ぎで
腐っていた。









林に咲く満開のムヨウランの株立ち

2020年06月04日 16時57分58秒 | 自然観察
数カ所に有るムヨウランでも、株立ちで咲くこの場所のムヨウランは
特別です。
曇り空でも雨が降りそうに無いので、花友を案内して林の中を訪ねると
思った以上に花が咲いていたのでした。

株立ちで咲くムヨウランの花、名前のように茎には葉っぱが無い
葉緑素が無いので光合成をしない菌従属栄養植物で、ベニタケ属や
チチタケ属に寄生して栄養を貰っている。


唇弁の先に黄色の毛が密生するのが特徴
ランハンドブックでは、花の開き方には個体差が大きいと
書いてあるが、ここでは毎年この程度の開き方である。













この場所の株立ちを初めて見た花友は、すごいすごいと感激している。
できるだけ唇弁の黄色い毛が密生しているのが判る様に撮ると良いよ
と私が言うと、今年買ったばかりのカメラで、マクロ撮影に奮闘していた



ヒトツボクロとカタクリのタネ散布

2020年06月03日 00時32分38秒 | 自然観察

ヒトツボクロの花、ラン科エピデンドルム亜科ヒトツボクロ属
共生する菌根菌は、北米原産の近縁種では担子菌門のツラスネラ属だが
種子発芽時には別の菌と共生する可能性があると指摘されている
(ランハンドブックから引用)


花の正面をオリンパスのコンデジマクロで撮影しようとしたが
横向きばかりだった。


カタクリのタネの散布が始まっていた、タネを全部散布したカラ


下にはタネが散らかっていた


タネをアップしてみると、少しかじられているような
カタクリのタネには、蟻の好む物質が付属していると
言われているので、その部分がかじられたのか
数年前に、カタクリのタネの散布時期に蟻が来ていて
蟻がタネを運ぶ写真も撮れたが、今回は雨の後なので
蟻は来ていなかった。

こちらは別な株のタネ、付属体もかじられていない


タネがカラに残っているカタクリの実


カタクリの実は、3室に分かれているのが判るカラ


タネがまだカラに残っているのがあり、触るとポロリと落ちた

カタクリのタネの散布を探索している時に見つけた花


オカタツナミソウの白花の様な花


なかなかユニークな形で面白い


茎には下向きの毛が密生するのがオカタツナミソウの特徴
なので、オカタツナミソウと判断した


花のアップ


唇弁には、ごく薄い紫色の斑点があった


ギンリョウソウの終盤1、ツツジ科ギンリョウソウ属、別名ユウレイタケ
和名は、下向きにつく花とうろこ状の鱗片葉に包まれた姿を竜に
見立てたもの、別名は薄暗い林の中に生えるその様子からつけられた


ギンリョウソウの終盤2
ギンリョウソウは、山地のやや湿り気の有るところに生える腐生植物
全体が白色で葉緑素を持たない。
茎は20センチほどで、葉の退化した鱗片葉が多数互生する。
茎の先に下向きに花を1個つける
花冠の裂片は筒状で3~5個、雄しべは10個
雌しべの先は広がり、紫色を帯びる。


ギンリョウソウの終盤3、ギンリョウソウは終盤になると
ゲゲゲの鬼太郎の目玉おやじ状態になる。
果実は液果で横を向く。
茎が倒れると潰れてタネをまき散らす。


黒いアゲハチョウがウツギの花で級蜜していたが、盛んに動き回るので
これだけ撮るのが精一杯。


お忍びですね

自宅帰って、草刈りしたら熱中症気味になって参った
アイスを食べ、シャワーを浴びて身体を冷やした。
歳には勝てん、バタンキューで寝た。











筑波山のムヨウランの開花は一輪から

2020年06月01日 22時05分41秒 | 自然観察

筑波山のムヨウランの株立ち、ラン科バニラ亜科ムヨウラン属
数カ所あるムヨウランの生育地の中で、ここだけはムヨウランが株立ちしている
なので、咲きそろうと地味な花でも壮観である。
昨日、初めてこの場所に花友を案内した。
私が来れなくなっても、花友に知っていてもらいたいからである。
ここには株立ちしたムヨウランが5カ所ぐらい有るので、花友も
気に入った様である。

株立ちしたムヨウランの中で、一輪のみが開花していた。

昨年は、ウイルスに冒されたと思える萼片が緑色の花もあったので
萼片が緑に近い色だとドキッとしてしまう。
もしも緑色のムヨウランを見たなら、絶対に手で触ってはいけない
ウイルスを蔓延させる原因になりかねないからである。

コラム
先月、女子プロレスの木村花さんのツイッターの書き込みに、匿名の
誹謗中傷が多数寄せられて、花さんが命を落とした事件があった。
匿名だから身元がバレ無いと思って、言いたい放題の誹謗中傷を書き込んだ
と思われるが、その事件を受けて、やはり匿名の誹謗中傷を受けていた
花さんを知る有名人が、誹謗中傷を書き込んだ人たちを告訴すると発表した。

途端に書き込んだ人たちがアカウントを削除したり、弁護士に相談する
事態になっているらしい。
中には、謝りのメールも送ってくる人もいたらしい。
なぜかと言えば、警察が正式な捜査令状で、それらの人の身元をプロバイダーに
問い合わせれば、プロバイダーは身元情報を開示しなければならないからだ。
一般の人が問い合わせても、身元情報が開示されることは無いので
匿名性は守られるが、告訴などで警察沙汰になれば、身元情報は開示される。

今まで、誹謗中傷であまり告訴されなかったのは、手続きが面倒で、時間と
労力がかかり、泣き寝入りする人が多かったからだ。
花さんの自殺を受けて、ネット上の誹謗中傷の問題が、国会でも取り上げられ
告訴の手続きの簡素化などが検討されている。
どんなに謝ろうとも、花さんの命は帰ってこない。
自分の行った誹謗中傷の愚かさを知るべきだし、責任はとらなければならない。