@池袋東急
原題:VANTAGE POINT
監督:ピート・トラヴィス
出演:デニス・クエイド、マシュー・フォックス、フォレスト・ウィッテカー
シガーニー・ウィーヴァー、ウィリアム・ハート、アイェレット・ゾラー
エドガー・ラミレス、エドゥアルド・ノリエガ、サイード・タグマウイ
上映時間:90分
大統領暗殺の真相を8人の目撃者の視点から追ったサスペンス・アクション
スペインのサラマンカで開催されたテロ撲滅を目指す首脳会議
広場でのスピーチで大統領が銃弾に倒れる。
その瞬間を目撃した大統領のシークレットサービス、テレビプロデユーサー、
アメリカ人観光客、スペインの地元警官、そして大統領本人ら8人の視点で
語られる事件の真相。
90分と短い上映時間ながらも中味はぎっしり、スピーディーな展開に
最後までひきつけられた。
目撃者それぞれの視点で語られるっていうと、芥川龍之介『藪の中』を
思い出すけど、『藪の中』はそれぞれ自分の都合のいいように語っているけれど、
これは目撃者のリアルな視点で描かれている。
だから観ているこっちも目撃者になった感じ。
それぞれの時間軸を巻きもどしていくのがおもしろい。
“え?何?”っていうところで次の視点に切り替わっていくおもしろさ。
この巻きもどしの見せ方って『木更津キャッツアイ』にあったよね。
真相がつながってくるとそこからは犯人追従アクション
カラダにチカラが入ってしまったー。
出演者みんなが主役のようなストーリーだったな。
犯人たちの狙いっていうか思想が分からないののがちょっと物足りないけど
つっこみどころも気にならないパワフルな出来でした。