@サントリー美術館
平日は夜20時までやっているのが魅力的なサントリー美術館
日常から非日常へ変貌させる役割をもち、時には実用性を度外視した“かざり”
そのはじまりは、縄文時代の土器にまでさかのぼるという
展示されていたのは、火焔土器からはじまり、神仏におけるかざり、
屏風や茶器や武将の甲冑、女性の装いなど。
“火焔土器”って言葉聞くの久しぶりー。
小学校で習ったような。
たしかに、火焔の部分なんて無くてもいいのに
縄文時代から“かざる”ことは存在したんだなと感心。
桃山時代のそろいの茶碗は今もフツーに使えそう。
茶道具を入れるという、縞螺鈿蒔絵茶箱の螺鈿細工がよかったなー。
螺鈿の小さな丸や三角の文様がかわいの。
宝箱にしたい。
“身をかざる”ということで甲冑。
武将のいでだちは、華麗さや奇抜さが競われ、華やかにかざることで
自分を鼓舞したとか。
たしかに、身を守るためにはいらないよなーっていう兜の角飾りとかね。
どうだーっ!強いぞ!っていう主張だったのか。
豊臣秀次所用(伝)という甲冑があって、強そうだった。
やはり目を奪われたのは、小袖やかんざしや櫛かな。
細かい細工が美しい。
紙入れがいいなー。
ちょうど今懐紙入れが欲しいと思っているところなのさ。
“生きるよろこび~かざりの情熱”っていう映像がながれていて
そのオープニングは、ネイルアートと携帯のデコレーション。
今も昔も人は“かざること”に美を求め、情熱を傾けるって言っていた。
縄文の土器の頃から、爪を飾るようになった今も
その情熱は変わらないってことなんだね。
たしかに、しょぼくれた、疲れきった人は自分やまわりを飾ろうとは
なかなか思えないもんね。
“かざる”ってことは前向きで生きる情熱にあふれたことなんだなー
なんて改めて思ってしまった。