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『幻夜』東野圭吾

2008-10-08 23:19:51 | 本のこと

阪神大震災直後の被災地で、衝動的に殺人を犯してしまう男と
それを見ていた女。

女のために、自分の罪のために、男が生きてきたのは
幻の夜だった。

この『幻夜』の文庫本、ものすごい分厚くて
持ち歩くのが一苦労。
お華のある日なんて腕抜けそう、みたいな。
でもどんどん読み進んでしまった。
基本的に家では本は読まないことにしてるんだけど(止まらなくなるから)
気になってふとんに入って読んでしまったり、
駅について電車を降りても本を閉じられなくてベンチに座って
読みふけってしまったり。

いくつかの事件が起きて、すべてに美冬が関わっているって分かっているんだけど、
ラストに近づくにつれ、その謎がとけていくのが
なんとも言えない緊張感と盛り上がり。

文庫の裏表紙の紹介文に“『白夜行』の興奮がよみがえる”って
書いてあったんだけど、続編ってことではなく別物として読んでいた。
“アーモンド形の目”とか“青山のブティック”とか“シュークリーム”とか
なんかひっかかるなぁとは思いつつ・・・。
そしたら、読み終わって解説読んだら
“読者に対してはいくつかのヒントが呈示されている。
それを見つけて美冬の正体に気付いたときはとてもうれしかった”って
書いてるよ。
つーことは、やっぱり美冬は・・・
“風と共に去りぬ”といい、美冬が青酸ソーダに詳しかったことと言い
やっぱりそうなのか。
もう一度『白夜行』が読みたくなってきたよー。

東野圭吾のこの緻密なストーリー力すごいなぁ。

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