ココロの手帳にメモっとこう

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慣れないところにおじゃまして勉強

2009-08-01 23:58:45 | 吉川晃司のこと

日本うつ病学会とJCPTDという委員会が併催の市民公開講座に行ってきた。

最初にキッカワがうつ病について対談するって知ったときは、
そういった場にファンが行ってしまっていいんだろうかって
躊躇したんだけど。
うつ病を患っている人が思っている以上に多い今、
勉強のために行かせてもらうことにした。

最初は、医学部の教授の方による、うつ病とは?と、
その治療についての講演が1時間くらい。

うつ病にもいろいろな症状がある。
よく聞く“サザエさん症候群”も例としてあがっていた。
“うつ病”までにはいたらなくても、うつの症状を感じている人は
きっとたくさんいるんだろうな。

そして、そのあとキッカワの登場。
なんでキッカワがこの講演に呼ばれるのかなーと疑問だったんだけど
この対談相手の教授先生が修道高校の同級生ってことで納得。

キッカワは、グレーのシャツにダークグレーのスーツ。ノーネクタイで。
神妙な面持ちで登場するかと思っていたら、
思いのほかくだけた雰囲気。
ちょっとホッとした。

教授先生が、“キッカワ”って呼び捨てにしていたのが
同級生なんだーって感じでよかったね。
キッカワは先生のこと“くん”付けで呼んでいた。

この対談は今までも著名人が参加していたらしんだけど、
絶対にうつ病にはならなそうなキッカワをよんでみたかったそうです。

それに対してキッカワは“どっちかっていうと躁?”ってなリアクション。

キッカワの話を“うんうん”ってうなずきながら聞いているのが
とっても心療内科の先生っぽかった。

修道は文武両道だけど、“文”はダメだったねーなんて話や、
信長話。

教授先生がキッカワに
がんばりすぎて折れちゃったり挫折したときにはどうしてるの?って感じの
問いかけをすると
キッカワは、挫折なんてどんどんするべきだーくらいのいきおいで
“履歴書に挫折欄を作れ!”なんて言っててみんなで笑った。
履歴書に挫折欄ねー。
おもしろいこと言うわ。

“いい大学出たなんてどうでもいい!”って言い切ってから
ここにいらっしゃる先生方はみなさんいい大学を出ていることを思いだして、
イスから立ち上がって、司会の東大名誉教授に向かって
“すいません”ってやってました。

他にキッカワが言っていたこと。

落ちるときは心おきなく落ちればいい

治せる傷は治したけど、どうしてもはがせない無念がある

窮地に立たされたとき、力になるのは楽しかったことではなくてつらかったこと

うつになってももどってくればその人にとって良い経験

先生が“もし死にたいって人がいたら?”って問いかけをしたときに
考え考え話しながら、“生きたくても生きられない人もいる”って
言ったときには、ずきんときた。

こうしてならべてみると、やっぱり言ってることがキッカワコージ
いつでもどこでもかわらずキッカワコージなんだってすごく思った。

いろいろしゃべったあと、まとまりの無い話だよねー
来ちゃってよかったのかなぁ?ってこぼしたら、
司会の東大名誉教授先生、“もう来ちゃったんだからしょうがないでしょ”と
みごとなつっこみにみんなで笑った。

同級生対談のあとは、最初に講演した先生2人ともう一方先生が登壇して
キッカワ含め5人ならんで、うつ病についての質問に答える。
これまた司会の名誉教授がその質問の回答者にキッカワをご指名。

キッカワは“先生っ、そういうのこっちの業界ではムチャぶりっていうんですよっ”って。
こっちの業界ってどっちの業界だっつーの。

キッカワが答えることになった質問は、
うつ病の人との接し方は?っていう感じの問いだったんだけど、
キッカワは、
はれもの扱いしないで普通にすることって答えていた。
その答えに他の先生方も納得の様子。

他の先生方が話しているときは、相変わらず落ち着き無い感じなんだけど、
落ち着きないのはカラダの動きだけで
実際は真剣に話を聞いているみたい。
分からないことをスルーできずに同級生先生にこそっと聞いていた。

最後にひとことってことで、
“参加させてもらって勉強になりました。
これがきっかけで気にかけるようになればいい”ってことを言ってました。

どこにいってもかわらないキッカワの考え方や言葉のおかげで
わたしも無理なくうつ病について知ることができたのかな。

おじゃまいたしました。

以上、記録マニアの自分のためのメモ。

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ハービー・山口 写真展 『PORTRAITS of HOPE』

2009-08-01 23:49:40 | 月イチ美博のこと


@川崎市市民ミュージアム

『Date』や『エンチャ』のフォトグラファー ハービー・山口さんの写真展に
行ってきた。

なんだか2週続けて、川崎づいてる週末。

ハービーさんが今までに撮った240点の作品展なんだけど、
この日はハービーさんが展示会場で作品のことを話してくれる
ギャラリートークのある日。

行ってみたらけっこうな人。
時間になるとハービーさんが現れて自己紹介っぽくおしゃべり。
見た目、フツーの感じのいいおじさん。

そのなかで、ハービーさんの名前の由来のお話。
学生時代にバンドをやっていて、そのとき洋風な名前をつけようってことで
好きだったフルート奏者の名前からハービーってなったんだとか。
なんとそのときのバンドメンバーのジェフとポールは昨年の紅白出場歌手だって。
この話にはビックリでした

ハービーさんが解説してくれたいくつかの写真。
ドームの野球の試合でビールを売ってる女の子の笑顔。
人に写真を撮らせてもらうとき声をかけるタイミングみたいなのがあって、
そのタイミングを探すうちにビールを3杯飲んじゃって、
いい写真が撮れてよかったけど、ビールのおかげで野球の勝敗は
覚えていません、とか。
お話がおもしろくって笑っちゃう。

並んで用を足してる幼稚園児のおしり。

亡くなる前の年に撮った尾崎豊さんの写真もあった。
彼はカメラをむけると難しい顔をしてることが多かったけど、
数少ない笑顔の写真だと言っていた。

今じゃ自分の写真展までやるようになったマシャ
マシャがカメラを買うのにつきあったとも。

ベルリンの壁が無くなった年の大晦日に打ち上げられた花火の写真。
このときは、キッカワに誘われて費用キッカワ持ちでベルリンに行ったと
言っていた。
ハービーさんいわく、キッカワと一緒だとお金あるから大名旅行だったって
あっれ~、キッカワは野宿同然でひもじかったとか言ってなかったっけ

キッカワと言えば、ってほどでもないけど
『エンチャ』の撮影に使われていた『HUIT』ってcafeの店員さんの笑顔の写真もあった。

写真を撮っていると、偶然その瞬間を撮れたっていうことがあるけど、
偶然は人を選んでおこるのかもしれない、なんて話もしてた。

あと、写真を撮るときに
地面を多くすると“リアリティ”が出て
空を多くすると“希望”があらわれるって興味深いことも。

わたしは日頃これでもかってくらい写真撮っているけど、
ときにはちゃんと考えて丁寧にシャッターをきろう

ハービーさんは、“人の心をやさしくしたい”という願いをつねに抱いて
写真を撮ってきたそう。
ハービーさんの写真はどれもやわらかくておだやかで。
見ているとついこっちの顔までゆるんでしまう。
やさしさがあふれている。
それはハービーさんのやさしさなんだろうな。
本当は世の中にはやさしさはいっぱいあって、
ハービーさんはファインダーを通してそれを見るけられる人なんだろうな。
わたしは、あんまりやさしくないけど
せめてやさしさを見つけられるようになりたいな。

ハービーさんの作品と一緒に、ハービーさんの人となりも見ることができた
貴重なひとときでした。


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