『陽だまりの樹』
2012年4月14日(土)ソワレ
@サンシャイン劇場
※ネタばれアリ。
2だまりめ。
昨日の初日はどんだけキッカワしか見てなかったことか。
今日、お芝居をちゃんと正面からみて初めて『陽だまりの樹』を観た気がする。
キッカワばっかりを見ていた昨日は、カタさばっかりが目についてしまって、
お話そのものも、たいした盛り上がりもないし、ただの幕末もの、
なんて感想だったけど。
前言撤回。わたくしキッカワ以外なんも観てませんでした。
今日はセリフの一言ひとことが自分のなかに入ってきて、
最後にはちょっと感動しちゃって。
すごくいい舞台じゃないかーっと思った。
明治維新は、自分が生まれる100年ほど前のこと。
幕末は実はそんなに遠いことではないんだ。
万二郎の最後は、ばかやろー、なんでそこまで不器用なんだよーって
思わずにいられないんだけど、
あの時代には、万二郎のように、生き方を変えられず、
歴史の露と消えていった人たちがたくさんいたんだろうなぁって思った。
とか言いつつ、今日のキッカワ万二郎さん。
1日2だまり公演でおつかれなのかカミカミ。
昨日、懐からちゃんとに取り出せず、“ん?”ってなっちゃった陳情書、
今日は出し易い入れ方にしたね、と思ったのに、結局カラぶってうまく取り出せず。
着物を着ると肩幅広いのがよーく分かる。
裃いらず、みたいな。
背もやっぱり高くて、良庵さんの家で手当てしてもらって襖から出てくるとき、
ちょんまげがひっかかりそう。
料亭で座布団から立ち上がるとき、袴をふんだのかつっかかってコケそうに。
そのままふすまを倒すんじゃないかとヒヤヒヤ。
殺陣は昨日みたいに間近で観ると、あたってないのがまるわかりで
全体的になんかぎこちないんだけど、引きでみるとまずまず。
キッカワの動きは上手とは言えないけど、刀を上段に構えたときの立ち姿は
カッコいい~。
勝先生(瀬下尚人さん)のキッカワ笑かしがおかしい。
耐えきれずについ笑ってしまうキッカワ。
勝先生の“変わらないな”っていうセリフについ“ハイ”って。
ヒュースケンと、良庵に抱きつかれるときの表情も見逃せない。
料亭ではっちゃけるキッカワを見るだけでも、あと何だまりもする価値あるなー。
うしゃしゃ。
岡健と斬り合うところで、草履が脱げた。
たしか昨日はそんなことなかったと思うんだけど。
片方脱げちゃって、あと片方は自分で脱ぎ捨てた感じ?
脱ぎ捨てた草履を上川さんが拾ってくれてたそうで。
さすがだなぁ~。
最後の桜吹雪のなかの後姿は、最高の見せ場なんで、あと10秒くらい見せて欲しい。
カテコでは、最初に出てきて上川さんと握手するとこで、キッカワが笑顔になった。
もぉー、その笑顔がよくって。
キッカワが笑ったーっつって、クララが立った!状態でしたよ。
カテコは今日も3回。
石倉さんがゆかい。
そんな石倉さんに桜吹雪をひろってかけるキッカワ。
岡健を自分より前に出そうとしたりね。
そんなところを見るのが何よりなのです。
あの笑顔を見るためにあと何だまりもしたくなっちゃうのです。
お金ないんで、追加だまりはしませんがね。
かったいキッカワの演技は、ヘタだからなのか演出なのか分からないけど、
あの堅さが万二郎そのものなのかなぁ、なんてちょっとひいき目線になってしまいました。
カミカミ具合とかどうでもいい細かいことをこんなふうにつぶやくのは、
けっして揚げ足とってるワケではなく。
これがわたし的キッカワの楽しみ方。
次の勝先生のキッカワ笑かしがどんだけか楽しみー。