『陽だまりの樹』
2012年4月23日(月)マチネ
@サンシャイン劇場
※ネタばれアリ
4/12のプレビュー公演からはじまって全17公演の東京
今日が楽日。
わたしは6だまり。
あっと言う間だったなぁ。
最初は、大丈夫なのか?って気持ちの方が大きかったけど、
途中からはすっごく楽しくなってきた。
よくここまで育ってくれたよーって親ゴコロ的な気持ちもあったり。
今日はもう、東京最後だからか、これでもかーってくらいのアドリブの応酬。
そんななかでの今日のキッカワ万二郎さん。
最初の立ち回りの後、右袖から着物の下に着ている襦袢(でいいのかな?)が、
べろーんと出ちゃってて。
そっとしまえばいいものを、袖見て“ん?なんだこれ?”って
顔しちゃってんの。
桜の樹のところでの勝先生のカックンチョ攻撃にはどうやら免疫できたみたいで、
バカにしてるのか?ってツッコミにも“いいえ”としっかりかわしてました。
その代わり、良仙先生の大広間いじりのときは、耐え切れずに
カラダごと後ろ向いちゃってた。
前に向き直ってからもフツーに笑っちゃっていて、
手を後ろについて、くつろぎモードか?っていうカッコで
笑っていたよ。
しかし、良仙先生が飛ばしすぎで。
どうやって芝居にもどるんだ?って感じなんだけど、
そこは上川さんの腕前のおかげなんだよねー。
今日は、親子であーだこーだやってるうちに、良仙先生の
めがねがズレちゃっておかしなことになって、ますます芝居から外れていくっていうね。
下田での万二郎と良庵先生。
どっちもイケるか?と思案中の良庵先生にむかって、
万二郎さん、“本当にすみませんでした”なんてアドリブかますもんだから、
良庵先生は、“それなら許す”って今までと違うオチになってたな。
勝先生からの“おたんこなす”の三段オチ
万二郎までが“おたんこなす”って言いよったー。
アレきっと、いつか言うチャンスをねらっていたに違いない、
ってみんなで言っていたんだけど。
大丈夫なのかぁ?
アドリブってどこまでがOKなのか、シロートには分からないもんだから
ちょっとハラハラしちゃうよ。
万二郎は、セリフがない場面もあるんだけど、
そこはただ座っているだけじゃなく、心配そうな顔したり、
怒ったり、何か言いたそうにしたりと。
ちゃんと表情の演技もしているキッカワさん。
上川さんは表情の演技も豊かで。
思わずオペラグラスで上川さんのお顔ものぞいちゃったもん。
のぞいたといえば。
今日は真ん中あたりの下手よりのお席だったんだけど、
万二郎が遠くを見つめるようなシーンは視線がこっちに来る気がしちゃって、
そのたんびにオペラグラスのぞいちゃったよ。
笑いがいっぱいの前半から、後半の良庵と万二郎は
どちらも迫力のお芝居。
今日は万二郎さん、“愛する人”っていうところ“愛する女”って
言っていたような気がするんだけど。
気のせいかなー。
何度も言うけど、殺陣が上手になったなー。
カテコでは、またぴょんぴょん跳ねて、客席に花吹雪まいていた。
岡健さんは髪に花吹雪がかかるのがなんか似合うわー。
今日はちょっと岡健さんと仲良しな感じで、
前屈が甘いキッカワの背中を岡健さんが押してた。
石倉さんに前に出されて、最前列の方に手のばしていたなー。
上川さんがちょこっとごあいさつ。
時間とコレ(指でお金のポーズして)に余裕がある方は
大阪まで来てみて下さい、って言ってた。
キッカワは“また来週~”って。
カテコのあいだ、上川さんが笑顔で会場全体を見渡しているのがよかったな。
他の俳優さん方もね。
カテコで役者さんが役を離れた表情を見せるのが好き。
役者さんもうみなさんハケ始めていたのに、もう1回カテコ。
東京公演、お疲れ様でした。
次は、5/4~5/20まで大阪で26公演。
新歌舞伎座は花道があるから演出がちょっと変わってくるんだろうなー。
笑いに厳しい大阪で、どんなふうに進化していくんだろうな。
週末ごとにだまりたい気分だけど。
お金も時間も余裕ないんでねー。
しばしのだまり断ちです。