おしゃれ雑誌のオススメ本コーナーで見かけて読んでみた。
もちろん初めて読む作家さん。
内容がまったく想像つかないタイトルだよね。
戦後の日本を舞台に、めぐまれない環境に育った太郎という1人の少年が、
単身アメリカにわたり財をなすけれど、
いくら富を得ても一人の女性にとらわれ続けるという話。
太郎が物語りの中心なのに、
なかなか太郎の核心に近づけない。
物語のための物語が長くって、上巻はなかなか読み進まなかったけど、
上巻読み終わる頃にはすっかり世界に引き込まれて
下巻はすんごいスピードで読んでしまった。
なんていうか、タイトルにふさわしい重みのある文章。
太郎ちゃんのなかでうずまく感情を知りたくなる。
憎しみに近い愛情っていうのが、あるんだなぁと。
他の作品も読んでみようかな。
![]() |
本格小説〈上〉 (新潮文庫) |
新潮社 |