2010年10月10日(日) 開演15:00 東京文化会館
2007年来日公演以来、3年ぶりのマーフィー版『白鳥の湖』2日目の公演に行ってきました。
グレアム・マーフィーの『白鳥の湖』は古典の改訂版、
夢物語の白鳥のお姫様話ではなく、時代も20世紀初頭に置き換え、
ジークフリートとオデット、ロットバルト男爵夫人のいわば三角関係を前面に出した舞台で、
なかなか現実的。もちろん白鳥の群舞もあるし、オデットの白鳥としての踊りもありますが、
そこはあくまで、精神を病んだオデットの幻想シーンとして登場します。
これがチャールズ皇太子とダイアナ元妃、カミラ夫人のスキャンダルになぞらえる所以です。
本日はアンバー・スコット×アダム・ブル
ロットバルト男爵夫人はダニエル・ロウでした。
う~ん、どうなんでしょう。今日は2007年に観たとき程の感動がなかった…
アダム・ブルが硬いのかなぁ…?
背が高くて容姿は王子様系できれいなんですけど…
アンバー・スコットとダニエル・ロウは二人とも似た感じで、
ジークフリートはん、どっちの女も似たようなもんでっせぇの印象
自分のダンナが浮気してるしてるのに気が付いて
どんどん狂乱状態になるオデットにも
そんなにならなくても勝てるよと思ってしまった。
第1幕と第3幕に入ってる、ジークフリートのモノローグのように始まる三人で踊るところは
さすがに美しく、この振付は何度観てもすごいなと思いましたが、
なんか三角関係が前面に出過ぎちゃってる感が。
なぜなんだろう。ロイヤル臭がしない。普通に男の取り合いしてるようにしか見えない。
2007年に観た時はカーティス・マーチン×ダミアン・ウェルチ、男爵夫人はルシンダ・ダンでした。
あの時はなにか壮絶なモノを観たと思ったんですが…
『白鳥』最終日の明日も行ってきます。
今度はマドレーヌ・イースト×ロバート・カラン、男爵夫人ルシンダ・ダンです。
(映画『小さな村の小さなダンサー』に出てたオデットです。)
今日とは違う印象だといいんですが
日本公演ということからか日本人の女性ダンサーが二人入ってました。
そのうちの一人、公爵の若い婚約者を踊った本坊怜子さんが
弾ける躍動感で目を引きました。生き生きしてて可愛らしかったです。
相手役の公爵アンドリュー・キリアンはダミアン・ウェルチ似のイケメンで
彼のジークフリートが観たいかも
〈キャスト〉
オデット:アンバー・スコット
ジークフリート王子:アダム・ブル
ロットバルト男爵夫人:ダニエル・ロウ
女王:シェーン・キャロル
女王の夫:ロバート・オルプ
第一王女:久保田美和子
第一王女の夫:マシュー・ドネリー
公爵:アンドリュー・キリアン
公爵の若い婚約者:本坊怜子
伯爵:ダニエル・ゴーディエロ
伯爵の侍従:ツ・チャオ・チョウ
提督:コリン・ピーズリー
侯爵:マーク・ケイ
男爵夫人の夫:フランク・レオ
ハンガリー人の踊り:ローラ・トン、ジェイコブ・ソーファー
宮廷医:ルーク・インガム
大きい白鳥:ラナ・ジョーンズ、ダナ・スティーヴンソン
小さい白鳥:リアーン・ストイメノフ、ハイディ・マーティン、
エロイーズ・フライヤー、ジーナ・ブレッシャニーニ
招待客、ハンガリー人、召使い、尼僧、従者、白鳥たち:オーストラリア・バレエ団