beatitude

好きなことだらけさ…

『乱暴と待機』

2010年10月21日 | 映画 邦画

元が演出家・作家の本谷有希子の舞台というだけあって
舞台を観ている感覚でした。


木造平屋建てが連なる市営住宅。
“兄妹”でもないのに、2段ベッドが据えられた狭い部屋で暮らす英則(浅野忠信)と奈々瀬(美波)。
その近所に引っ越してきた番上(山田孝之)と妊娠中の妻・あずさ(小池栄子)。
挙動不審な奈々瀬に興味を持った番上は、言葉巧みに奈々瀬を誘い、れる。
夫と奈々瀬の浮気現場を見つけたあずさは、包丁を片手にれる。
人に嫌われないように怯えて暮らす奈々瀬は、
今日もスウェット姿で“お兄ちゃん”が“復讐”を思いつくのをつ。
毎夜、天井裏から奈々瀬の姿を覗きながら、
英則は“この世で一番凄い復讐”の会をうかがう。
“覗く・覗かせる”関係に変化が訪れたとき、英則と奈々瀬は語る。
・・・俺と離れたくないか?
・・・めんどくさくても大丈夫、って言われたかったですよあたしは!
二人が見つけた“絆”とは――
(チラシより)


これは生理的にダメな人はダメかも…
引っ越しの挨拶まわりをしていた番上が訪れた家で
奈々瀬が一心不乱に読経しているのはOKでも
その後、番上と話てる最中に起こった状態には大丈夫か、これ!
このテンションで行くのか!と自分、ちょっと引いてしまいました

番上(無職)とあずさ(大きなお腹でスナック務め)は、まあ普通に夫婦ですが、
英則と奈々瀬の関係が初めハッキリしません。
奈々瀬とあずさが対面したとき、二人は高校の同級生で
天敵だったということがわかります。
その後、あずさが英則を見て路上でゲェー。この三人ただならぬ関係か!?

奈々瀬に執拗にちょっかいを出す番上、許せないあずさは昔の恨みも相俟って
異常な行動で迫ってゆく。
ラチられたはずの奈々瀬も嫌がる風もなく、英則の側にいる。
英則の思考回路と行動も尋常ではなく…

キャラが濃すぎる4人の奇妙な行動。
見ていくと“哀しくも可笑しい”というのがよく分かるかというと
それもどうだろう…
でも、人の可笑しみを極端に表現しているのか、面白かったです。

これは舞台版も観てみたいかもw