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第3話 スウェーデン物語

<スウェーデンの生活文化の断面-ポルノと酒とタバコ->


   第2に、アルコールは、システムボラゲット(Systembolaget)という専売店
でしか買うことが出来ない。この専売店は数が少なく、人口3万~4万につき
一店という割合である。アルコール濃度の低い3.5%以下のビールだけは、
スーパー等の小売り店で買うことが出来る。4%以上の濃いビール(日本の
ビールはこのカテゴリに入る)、ワイン、ウイスキー、日本酒などは専売店で
しか買えない。平日、午前10時から午後6時までの間に、買いに行かなけれ
ばならない。何時行っても、整理券を取った人々で、長い行列ができている。
ワインのように、多くの人々が嗜むものまで専売店で買わなければならないの
はたいそう不便である。歴史的にアルコール依存症が社会問題となってきたた
めに、そして現在でもアルコール依存症が多いために、現在のような特異な専
売制をとっているのであろう。しかしながら、兄弟国のデンマークは、楽天的
な国民性の故か、アルコールフリーでシステムボラゲットは存在しない。デン
マークもスウェーデン同様、福祉国家であるが、アルコールの専売をしていな
いためか、平均寿命はやや短い。

  さて、第3に、タバコについて述べてみたい。あろうことか、たばこは、
アルコールと全く逆に規制がない。通常のタバコだけでなく、スヌース(snus)
と呼ばれる独特の無煙タバコがスウェーデンにはあり(フィンランドにも)、
主として男性が嗜んでいる。このスヌースは、歯ぐきと上唇の間に挿入する(
貼り付ける)もので、ニコチンが通常のタバコの5倍含まれている。副流煙が
出ないだけ、周りの人には優しいが、自らの健康には相当の害があると思わ
れる。現に、スヌースの缶の裏には、「ガンの原因 社会庁」と大きく印刷さ
れている。ところが、この強烈な香りのスヌースは、スーパー等小売り店で白
昼堂々と売っているのだ。こうしたスヌースこそ規制し、専売店で売るべきで
あろう。

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