La Ermita の記録

メキシコ隠遁生活の私的記録と報告
 @ユカタン半島。

チチャロンの寿司

2018年05月24日 | メキシコ 日常生活
日本の四季では、主に春に芽吹いて、梅雨から夏へとどんどん緑が濃くなって、秋に実をつけて収穫、冬には枯れる。植物によってそれぞれなんだろうが、一般的にいって。あとは、主食であり文化に根ざしたコメのイメージも強いか。

それがここだと、冬が終わったと思うと、すぐ4月に1年で一番暑い時期がやってくる。5月下旬の今は、もう「メリダは地獄」ってのは過ぎた状態なんだが、ここの人は「夏はこれから」と言う。夏=最も暑い時期…な我々には、ちょっと変な感じ。

で、その我々の"夏"が終わって、いろんな植物が実をつけ始めた。ほら、秋なんじゃんw

海のぶどう。

パッションフルーツ、鈴なり。

海のぶどうは、豊作と凶作が代わりばんこに来るんじゃないかと思う。去年はダメだった。


蟻の巣?

水道管に難有りのところで妙な模様発見。蟻は湿った地面は嫌いなんじゃなかったか?と相棒は言うんだが、形は何かの巣っぽい。気持ち悪い。

犬たち。大きくなった。

チチャロンの寿司。

チチャロンというのは豚の皮を乾燥させた食材で、揚げて塩味をつけてスナックにしたり、具材として料理に入れたりする。料理だと煮込みが多いかと思うが、ここの料理は全体的に煮込みが多い。

で、稲荷寿司を食べたいんだが豆腐でさえ入手しづらい(バカ高い)ユカタンで、どうにかならんかと思って、これを使ってみた。薄くて袋にするのを断念し、握りに。

結果は、別物になったが美味しい。皮独特のくちゅくちゅした食感に好みが割れるだろうが、稲荷寿司の濃い味付そのものにチチャロンの味(説明しづらい)が加わって、複雑なお味。

日本食料品

2018年04月27日 | メキシコ 日常生活

この機会に、日本から来てくれる人のために、食品系で欲しいもの・いらないものについて書いておく。要請やお願いではありません。(来てくれた人の記事は1つ前)

 

いらない。重いのに、そこそこの国産米を持ってきてもらわなくても、メキシコ産で短粒米のいいのを見つけたので、ここではそれで十分。日本に帰ったときに、南魚沼産コシヒカリを上手に炊いたのを食べたい。

茶・海苔

しょっちゅう来る母に必須土産にしてもらってるのでだいたい間に合ってるが、たまにショートする。これはどれだけあっても嬉しい。

日本酒

ありがたいが暑さのために日本で飲むほど美味しく感じないので、大吟醸とかのいいのじゃなくていいです。だいたい料理に使ってしまうようになったので、紙パックので十分。

調味料

塩は絶対にいらない。メキシコは日本にいい塩を輸出しているくらい。あと、近くにマヤの塩田の村(ピンク色!)があって、安くで売ってます。逆に、日本への土産にしてください。

砂糖も胡麻も同様。さすがに和三盆はないが、あっても腕がなくて上手に使えません。

みりんなら本みりんがほしい。酢なら米酢がほしい。けど、重いのでいりません。めんつゆとかの便利系は、絶対にいりません。わさびは、今のところ在庫あり。

菓子

単純な土産として「久しぶりの日本の味!」的なものは嬉しい。キットカットなら、世界中どこにでもある抹茶でなく「ほうじ茶味」を希望。京都限定らしいが、取り寄せ可。あんこ系は、重いのとこっちの豆で似たようなものを作るので、無理しないでほしい。

インスタント

最近の日本では、お湯を注ぐだけ!なのがインスタントで、「混ぜて炊く」系のものをインスタントとは呼ばないんだそうですね。こないだ手作り麦茶を検索したら、なんとティーバッグの麦茶を使うのがいっぱい引っかかってきた。主流はペットボトルなのか。

それはともかく、「ナントカの味が手軽に!」系のものはいりません。ユカタンで完熟かつ有機栽培(殺虫剤はコスト高なので使わない。キューバと一緒)の野菜&果物、および高度に加工されてないものを食べ慣れてるので、この手の商品は人工的な味がするようになった。体に悪いとか人工何とか料にうるさいわけではないが、美味しく感じない。ないなりに工夫するのが楽しいし、本場のものは本場で食べたい。

ーーー

知り合いのレストラン経由とか、メリダにはないが大都市にはある日本食料品スーパーからの取り寄せで、なんとかなることも多い。こっちで生活していてどうしてもほしいものは、自分で買って母が来るときに持ってきてもらってます。以上。


料理教室

2018年04月04日 | メキシコ 日常生活

3月28日、メリダ市内の日本食レストランで料理教室を開催した。

このレストランはメキシコ人カップルがやっている店で、実は渡墨前から気になっていたところ。というのも、その前に行ったティフアナでメキシコナイズされたジャパレスをたくさん見ていたから。連れてってくれた友だちも「君らが本当のジャパレスをここに作ってくれ!」と勧誘に熱心だったのだ(当時は)。

日本に行ったことがある人は、メキシコナイズされまくった寿司や、それを正統だと言って成功しているなんちゃってジャパレスや、そういう店を正統だとありがたがる同胞を嘆いたり怒ったりすることが多い。

メリダのカップルも似た感じだが、なんと彼らは日本に行ったことがない。それらしいものを食べて魅せられて、調理人でもないのにレストランを始めた。日本人の旅行者や留学生などに教わりながら腕を上げ、その間に嘆き怒る組に転向した。

たまに、健康食オタク(和食=ベジタリアンと誤解)や知ったかぶりの客に、メキシコ人オーナーシェフという理由だけでバカにされることがあり、悔しい思いをしている。

渡墨前からどんな店があるかチェックしていたんだが、日本人が見れば正統かなんちゃってかは、足を運ばなくてもわかる。彼らの店はちゃんとしてるなと思ってて実際そうだったので、自然に親しくなった。

一方我々は、そのうちに何らかの収入源を…と思っていて、まあレストランも選択肢ではあるのだが、料理は好きだがプロじゃないんで赤の他人に振舞うのはちょっと…という感じだった。

ある日、野菜を使った付け合せを教えてほしいと言われて、5品くらいを伝授した。そのとき「こんなに上手なのに、なぜレストランをしないのか」と彼らに質問された。実は前から、場所がなく知識だけは豊富な我々と、腕はいいが信用を得るのに苦労してる彼らとで、一緒に料理教室を開催すれば双方にとっていいんじゃないかと思っていたのだ。

その日はほのめかしただけだったが、後日彼らからやりたいと言ってきて、実現した。

 

 メニューはハンバーグとご飯と味噌汁。

メキシコ寿司とラーメンとお好み焼き大好きなメリダ人にとっては、馴染みのない組み合わせ。

  

講義と実演と試食という構成。

 盛況。

全部で15人の生徒(付き添い1人)。客層がバラバラなのと、ほぼ全員が開始時間に来たのでちょっとびっくりした。

  お土産。

ちょっと作ってみたいが揃えようとすると多すぎるし高い…という人が多いので。

 

一応の成功を見たので、いつか2回目を…。こういうのは続けるとだんだん慣れてきてラクになるんだ。


麻雀教室

2018年03月27日 | メキシコ 日常生活

チランゴの友だち一家が帰ったあとは、今週末の姪っ子訪墨と、姪っ子が帰った4日後の母+叔母の訪墨。そのために、いろいろ忙しい。なぜ忙しいかというと、のんびり過ごしていて忙しさの基準がメキシコ化しているのと、例によって1日に2つ以上の用事を片付けるのが難しいからです。

何をしているかというと、BBQ台2代目を粛々と作っているのと、母の部屋にようやくエアコンをつけたのと、牛(新しくうちで飼うことになった子犬)のワクチン接種と、猫らの避妊手術と、明日の和食料理教室の準備。

料理教室については、次のエントリで書く。

そして、毎週土曜日にメリダの友人宅に行っている。筆者は勤めが終わってから、相棒は朝の10時ごろから。

 仲間で彼の誕生日を祝った。

彼は日本人で、週末だけ自宅で弁当屋をしている。ここでは、自宅のキッチンで作ったものを注文者に届けるというシステムが一般的で、テイクアウトはあまりない。家で作らないとなると、レストランへ行くかデリバリーを頼むことが多い。ファストフードなんかも、買って帰る人より食べてく人の方が多い。

が、彼はガレージというか、玄関前の屋根があるところで、歩道の近くにテーブルを置いて売っている。ガレージは余裕の2台分なので広く、そこで相棒が麻雀教室を始めたのが2ヶ月ほど前。

 彼が作ってくれた看板。

カレー屋の店番中の暇つぶしに2人でやろうかという話から始まったので、教室は12時から17時になっている。が、実際に人が来るのは早くて午後4時、終わるのは夜の10時ごろまで。

教室といっても、メキシコ人はちょっと教わったあとで遊ぶ気満々で来るので、当初画策していたような講義スタイルは無理であった。ちょっと教わったら遊ぶという彼らの好みは、実に悔しい。

スペイン語で出回っているマニュアル(出回っているというほどではない。探すと見つかる…程度)は、よく見ると中国マージャンで、日本のより簡単なもの。で、簡単なのに、それを複雑で難しいと言う。

興味を持って来るだけあって、だいたいコンピューターか携帯のゲームで「見た」ことだけはある。そしてみんな、トランプみたいな簡単なゲームを想像している。スペイン語か英語でできる携帯ゲームはジャン牌積むだけなので、致し方ない。

が、その先の日本の麻雀まで持ちこたえるのは、来る人の2割に満たないんじゃなかろうか。最近ようやく、オンラインで日本語レッスンを提供している子とその友達の3人のみ、役をいくつか理解するところまで到達した。

先は長い。


犬だらけ

2018年03月02日 | メキシコ 日常生活

あと半月くらいで人だらけになるんだが、その前にこんな季節があったとは。

もともと野良犬の多いところで、今見てみたらやっぱり去年の今頃どんどん増えていた様子。出産シーズンの影響だとすると、犬ってのはどこでもこの時期に増えるものなのかもしれない。

去年は番犬を探していて、「母野良に連れられた子犬じゃぁ懐いてくるわけないか」と思いながらも、無防備に近寄ってくる子野良でどうにかならんか…と思っていた。日本から連れてきた猫に撃退されてしまい、懐かなかったが。。。

で、今年、もう犬はいるし猫も2匹いる。犬はシェルターから引き取った人が飼えなくなったもので、猫は家の前に捨てられていて困った人が里親探しに出していたもの。そんな状態で、相棒が犬の散歩中に子犬を拾ってきた。

 「きれいだし太ってるから、飼い犬だと思って…」

で、写真を撮ってFBの迷子犬情報に載せたんだが、みんなカワイイかわいいと言うものの、飼い主は現れない。とりあえずノミ取りと風呂と餌の面倒を見てやった。相棒が言うには、あと2匹いて、こいつだけメソメソと寄ってきたという。

そして、その日にうちの近所で複数の子犬を発見。ここまできてようやく、こいつも大勢いる野良、すなわちナタリーの子供ではないかと疑い始めた。Lさんの奥さんに話したら「それは絶対ナタリーだ」と言う。

本日、一応里親募集に出してみるが、どんなに可愛くても雑種。ここメキシコには、犬は溢れているのである。野良犬を捕まえては去勢手術を施すボランティア団体もいるにはいるが、数が多くて資金が追っつかないんだと思う。ネズミ算状態、切っても切っても次から次へと生まれてしまうんだと思う。

その近所の子犬は2日くらい悲しい声を上げていて、もう拷問かと思った。今日は聞こえない。どこかへ行ったか、死んだか。

チェレムに住むイギリス人で、かわいそうで引き取っていたら犬が4匹と猫が6匹になってしまったというお婆さんがいる。気持ちはわかる。が、ここは犬どころか人間にだって、貧困で困っている子供がいる。さすがにチェレムには食に困るような子はいない(田舎なんで、現金収入がなくともどうにかなる)が、メリダの大学へ進学するなんてとんでもない!というくらいの家庭は多いと思われる。

貧困を抜け出すには教育だ。いろんな問題が、教育の充実で解決されると、マスードも言っていた。すでに増えてしまった野良犬に教育はできないが。。。


バレンタインとか

2018年02月21日 | メキシコ 日常生活

お向かいさんの隣で進んでいる別荘建設。うちからお向かいさんまでひいている水道管をぶった切ったり、うちの植木をなぎ倒したり、お隣さんの敷地まで伐採ゴミを散らかしたり…と相変わらず。でも、少しずつ進んでいる。

少しずつ…というのは、うちの工事をしてくれた親方グループと比べると、その怠けっぷりがすごいから。まあ、メキシコ的には別に怠けているわけではなく、Lさんが言っていたように親方グループの仕事の良さが際立っていたってことか。

 屋根のコンクリも終わった。

 表(うちの敷地の反対側の面)はオサレ。

その屋根も、2階が乗らないから構わないのか、鉄筋なし、かつ屋根ブロックの上はほんの1センチ程度の厚さである。うーむ。。。ところでこの家は、同じ間取り(入ってすぐのスペースとバスルームだけ)の2軒が左右対称に並んでいる。貸す気満々か?

 

 バレンタインのプレゼント。

例のカレー屋の友達(男性)が、我々にケーキ、筆者には花をくれた。マメだなー。ご存知でしょうが、メキシコのバレンタインも愛の告白やチョコなどが絡む変な風習ではなく、一般的かつあらゆる愛を伝え合う…という日です。だから夫婦はもちろん、両親に…とか友達に…とか、極々フツーのバレンタイン。

 

 マエバ通りの石。

筆者が犬の散歩ついでに、途中どっかで1つ拾っては並べている石。何のためかというと、ゴミを捨てさせないため。ゴミというのは、住んでる家庭から出るゴミではなく、遊びに来たヤツらが捨てていく、ご飯のテイクアウトのプラごみである(怒)

ここは遺跡なんかもみんな石積みなので、水平だろうが縦方向だろうが、石が並んでいるとちょっと汚しちゃいけない雰囲気になる。・・・ことを狙って、置き始めたところ、思わくが当たり、見事に石のあたりだけゴミを捨てなくなった。へへへ、ざまあ見ろ。

 

 近所のレストランで火事。

レストランにはご愁傷様だが、それより問題だったのは、うちのネット接続である。このレストランには奥にホテル(モーテルみたいなもん)があって、そこにうちが使ってる業者(というか若者グループのネットプロバイダ)がアンテナを立てているのである!

写真で見えるように、アンテナ自体は鉄塔が煤けただけで無事そうだが、その下の配線がイカれたようで、また!ネットが止まった。が、サーバーとかは大丈夫だったらしく、2日で復旧した。彼らにとっては泣き面に蜂だったであろう。まあ、軽い被害でよかった。


またパーティー

2017年12月27日 | メキシコ 日常生活

えー、当たり前ですが、クリスマスパーティー。一昨年と昨年は、大騒ぎ好きのメキシコ人もクリスマスは家族で…というイメージがあったし、我々も慎ましく二人で過ごしたんだった。祝い事になっているんだかどうだかわからない程度、かまどで鶏焼いて、また〜りとしたクリスマスであった。

そして3回目の今年、こないだのお父さんの誕生日パーティーで「クリスマスにも来い!」と誘われ、24日に行ってきた。

当然のように集合時間の確認はなく、地図を送ってくれたときに「何時から?」と聞いたら夜9時だというので、遅めに出たんだが9時半には着いてしまった。案の定、我々が一番乗り。メリダ市内の南の方なんで、車で行くと時間が読めないのである。が、そもそもこの国では時間など読む必要はない。

話をしていると非常に信心深い人たちなんだが、宗教っけはゼロ。例によってただ飲み、食い、しゃべり・・・というパーティーであった。あ、音楽ガンガンも定番。

食事を終えた11時半頃から、子供たちが花火を始めた。パーティーが始まる前にLさんが近所の店で買っておいたもので、これもクリスマスの定番だそうな。ちなみに年明けのパーティーでも同様。

我々日本人は、「どうせ、爆竹に毛が生えた程度で、ろくな花火じゃねえだろう」と買ってきたものをよく見てなかったんだが、やっぱりそうであった。火薬をテキトーに丸めて紙で包んだ…といった趣の、大豆くらいのサイズのものが、ビニール袋にぎっしり。肝心の花火はどうかというと、1秒しか持たないネズミ花火であった。

これを、投げ方を工夫して楽しむ。この投げ方を工夫…というところがミソで、大変ワイルド。側で見ていると「こうやって危険なこと、危険なもの、危険な扱いを覚えていくんだろうなぁ」と感心する。日本のPTAなんかは白眼を剥くであろう。あ、だから1秒しか持たないのか・・・。

ところで、この一家はほとんどの面子がタバスコ州出身である。タバスコは、他州で起こる麻薬取引絡みの凄惨な殺人ニュースなどのせいで国際的には影が薄いが、この辺ではとてもガラが悪いと言われている州。確かに、一家揃ってとてもワイルド(メキシコ人の平均像以上に)な人たち。

で、そのタバスコ州は、長さ100キロ超のグアテマラとの国境があり、そのあたりは免税で買えるものが多い。花火も同様で、我々が見たチンケな花火よりさらにチンケなものが、10分の1くらいの値段で売られているという。

確か今年の初め頃だったと思うが、メキシコシティーの近くの花火市場で、誘爆を引き起こして市場が丸焼けになるという事故があり、ここの花火やその取り扱いを全く信用してない。その上を行くのかどうなのか知らないが、どんなに値段が安かろうと御免こうむりたい。

「大晦日にもパーティーをして、そのときはもっと本格的に花火をするから来い」と言われたが、丁寧にお断り申し上げた。っていうか、クリスマスは何でもいいが、年末年始は日本式に静かなのがいい。日本人の友達と忘年会するんだい。

 クリスマスケーキ。

チョコレート味のスポンジのトレス・レチェ。トレス・レチェとは、3種のミルクという意味で、コンデンスミルクとエバミルクと牛乳を混ぜた液にスポンジを浸した、ここでは大人気のケーキです。甘いけど美味しい。

そして、クリームのように見える部分は、だいたいいつもメレンゲ。イタリアーノなのでしっかりしている割にくどくなくて美味しい。が、甘さは容赦ない。というか、スポンジ部分は十分甘いがデコレーションは甘さ控えめ…というのは、一般的日本人の好みで、メキシコ人には物足りないのである。

 

 うちから車で5分ほど行った村のビーチ。

チュブルナという漁師の村だが、素人向けも釣りができる桟橋がある。同じ田舎なんだが、チェレムとはちょっと雰囲気が違う。


パーティー

2017年12月20日 | メキシコ 日常生活

独立記念日のパーティーに呼んでくれた一家が、今度は誕生日パーティーに呼んでくれて、行ってきた。

 一家勢ぞろい。

Lさんのお母さんとその妹とそれぞれの子供達とその子供達なんだが、いつもだいたい同じ面子で、ちゃんと説明されないか説明されても覚え切らないうちにアミーゴ・アミーガ!なもんだから、結局誰の子供か兄弟か分からない人もいる。

さて、誕生日だったのは、Lさんのお母さんの娘(これが、Lさんのお姉さんとは少々違うようで、よく分からない)の旦那さん。前にも1度、自宅で作るケーキを売っているその一家の長女に、作り方を教わるために行ったことがある。

ちょっと話は外れるが、ここは中力粉だけでパンもケーキも作る。そこが謎だと話していたら、呼んで教えてくれた。要は、卵の使い方であった。

 その長女の作った誕生日ケーキと、お土産用のクッキー。

 誕生日を迎えたお父さん(Lさんのお母さんの娘の旦那さん)。

なんとうちの相棒と1週間違いの同い年。このケーキは、お父さんがアメコミのミスター・インクレディブルに似ていてミスター・インクレイーブレ(スペイン語)で呼ばれているので、そのアメコミからとったデコレーションなんだそうです。美味しかった。

 同じデザインを模したピニャータ。

ピニャータというのはお菓子が入ったくす玉で、子供達がぶっ叩いて壊してこぼれた菓子を拾うという、メキシコパーティーの定番である。だいたい人や星の形をしているんだが、今回は、そのインクレイーブレさんのiを模したものを、なんと手作りしていた。

その上、中には子供が拾う菓子の他に、大人に配られる小さい風船が入っていて、その風船の中には巻いた紙切れが入っていて、その紙に書かれていることをするってのが罰ゲームという懲りよう。フィエスタに賭けるエネルギーが半端ない。

 罰ゲームで喜ぶ大人たち。

 

 翌日から、グアダラハラの友達が遊びに来た。

  

メリダの借家も含めると、うちに来るのは3回目。最初の2回は日本からの女友達と一緒に来た。だいたいうちには「のんびりしに」来る。が、どう「のんびりするか」決めずにいられないという、根っからの計画好き。

今回も、もう3回目だし、日本からの客人にメキシコ料理を振る舞うという目的もないので、うちで普段食べてるものを出そうと考えていた。ハンバーグとかカレーとか。つまり、日本食。

が、案の定、いろいろ決めていろいろ実行したい彼は、メキシコ風BBQをすると言い出した。こっちはもうメキシコ在住3年目なんだが、どうしてもいろいろ教えてたくて仕方ないのである。

グアダラハラはとても土地が豊かな州にあって農作物もすごく豊富なんだそうで、同じような品揃えを期待していた彼は、チェレムの貧弱な市場で愕然としていた。貧弱ってのはつまり、並んでいるものは新鮮なんだけど、野菜や果物がてんこ盛り!という、よく途上国やヨーロッパの写真で見るようなマーケットじゃないってことです。あと、美味しいビーフ、ないからね、ここは(前にも言っただろ💢)

それでも、こちらが予定していたメニューにしようか?という申し出は断って、豚肉のBBQをしてサルサと豆のスープとズッキーニの焼いたのを作り、かまどでとうもろこしも焼いていた。

美味しゅうございました。が、ユカタンに来たときくらい、ユカタン人の言うことを聞きたまえ。


聖母グアダルペ

2017年12月17日 | メキシコ 日常生活

なんだかよくわからないが、マリアさんの大きな絵を神輿みたいにして行列してるなと思ったのが、去年の今頃。今思えば、メリダの借家は新興住宅地だったので、そういう地域密着型でいかにもな宗教行事は全くと言っていいほどなかった。

国内のあちこちにいる日本人の友人知人は観光的な情報に詳しい人が多く、やっと何をしてる祭りなのか判明した。

メキシコはカトリックの国だが、欧州のカトリックの国と違って、グアダルペの聖母信仰というのがある。あるっちゅうか、よくわかんなかったんだが、マリア様にグアダルペという別名をつけて、イエスでもお父さんでもなくこの聖母を信じる?もんなのかと思っていた。

まあ説明すると長くなるし民族意識の話まで繋がるんだが、とにかくその聖母グアダルペさまが教会だけじゃなくて普通の民家にも飾られている。

で、簡単に言うと、その元となった伝説で聖母が出現したのが12月12日だったかで、それを祝うのである。少ししたらクリスマスなのに、本当に祭り好きというか敬虔と言うべきか、例によってきれいな飾り付けがしてあった。

 村の診療所の向かいにある礼拝堂。

 こんな感じのところ。

ここは屋根だけのデッカい東屋みたいな造りだったのが、なんと壁ができていた。こういうとこに使う金はあるんだよ。

で、民族意識ってのは、独立だったか革命だったかで、グアダルペ様が守ってくれるー!と言ったか言わなかったか、とにかくメキシコとして一致団結するのに役立ったらしい。うろ覚えで申し訳ない。

が、宗教には興味ないが、歴史や社会の勉強の延長で、なんでメキシコ団結の象徴がスペイン人名のカトリックの聖母なのか疑問に思って調べてみた。結論を言うと、そもそもの伝説自体が聖母が現れた!という大槻教授が眉をひそめる系の話なので、歴史的考古学的資料をほじくり返してもハッキリしないという。残念。

明日から歴史好きの友達が遊びに来るので、よく聞いてみる。マヤとかアステカとか先住民族の歴史や文化を凄く誇りに(そしてスペインは悪者と)思ってる人でも、カトリックだけは許すどころか敬虔な信者というのが、全く理解できない。