隣のオシュクツカブ村で年に一回、フェリア・デ・ナランハ(オレンジ祭り)が開催される。3年くらい前に知って行きたいと思ってたんだが、毎年「遠いよなぁ」と諦めていた。…というか面倒で、いつかそのうちに…なんて考えていた。
引っ越してきた今年はほんの5キロ先の隣村である! 天気を見つつ、現場の用事がないときにと思ってたんだが、ちょうど隣村に行ったときに少し時間があったのでささっと見てきた。メリダなどからの観光客は昼間来るんだが年々増えてきていて、夜は観光客でなく近隣住民でごった返すらしい。
人気があるのはコンサートやダンスと移動遊園地で、全部夜の7時ごろ始まる。駐車場も、我々が行った4時半頃は無料でどこでも好きなとこに駐めなと言われたが、5時から朝の7時まではなんと料金が200ペソだという。
ダンスはユカタンのハラナという民族舞踊なんだが、もう何回か見てるし夜出かけるの面倒だし、人気薄の畜産関係の展示や、政府やNPOの生産支援ブースがあるので、来年じっくり見学するつもり。
これらも祭りのウリ。右のは蛇の神様ククルカン。左は忘れた。夜はライトアップされる。
オレンジ類(甘いの苦いの)、ライム、リマ、みかん(甘いの、赤いの、普通の)、グレープフルーツ(普通の、赤いの)などの柑橘類。会場内には商談ブースもあるようだった。
もちろん、近隣の村でも柑橘類をたくさん生産している。うちの村の人たちによると、「観光客が来てうるさいことはオシュ村に任せとけ」という意見と「オレンジ祭りはオシュ村のいいとこ取り」という意見に分かれるらしい。
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台所がないので毎晩出前を頼んでるんだが、どうやらこの村の食べ物はレベルが高い。衒いがなく、例えばピザは、のってる具材はともかく、生地とソースが米国のピザでなくイタリアのピッツァタイプ。焼きそばはなんと華僑移民の味がする。ちゃんと豆鼓醤使ってるし、ついてきたチキンは西檸鷄だった。
隣のマリアは「この辺で採れた野菜を使ってるし、牛肉も冷凍じゃないから」と言っていたが、それもあるけど味覚がいい系の美味しさがある。今までは我々がユカタン料理に馴染みがなくて美味しく感じなかったからとかでもない。もっと単純に比較して、この村の食べ物は美味しい。こんな田舎の村で!?とびっくりするくらい。競争が激しくなくて、メリダの食べ物屋のように「ウケを狙ったり認められたがったりしてネット上のなんちゃってを真似まくる」ってことをしていないからじゃないかと思う。
マヤ語でマクフンという。美味しいだろうと思うんだけど、万一好きじゃなかったときにちゃちゃっと別のものを作るってことができないので、家ができてからのお楽しみ。
まだ買う機会がないんだが、デザート類もレベルが高そう。
メリダではスができてないプリンなんか見たことがない。ブーディンも味は色々とはいえ、型崩れや焦がし過ぎなど、焼き方がいい加減なものが多い。なのに、オサレに飾ってあったりする。海辺の村なんか、たいして美味そうでもないプリンに苺だの花だの飾り付けて一皿100ペソ(800円)なんてのもあった(ふざけんな)。うちの村で売っているデザートの写真を見ると結構おいしそう。毎日作ってるわけじゃなさそうなので、今度売ってたら絶対に買う。
メキシコにはチェリモヤほど甘くないグアナバナという近縁種があるが、これはチェリモヤの一種のサラムヨだと思う。近所の庭で一個だけなっていた。道路にはみ出てるんで頂戴できるかもしれないが、季節外れなんで美味しいかどうか。
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懐かしいですね。ゴミ交じりの地中から出土した。隣のゴミ一家が10年近く前に使っていて捨てたものであろう。メーカーはサムスン。
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