【12/6〜8の作業】 地縄張り、基礎掘削
井戸工事の2日目、親方とその兄弟1人が来て、地縄張りを開始。間取りは、相棒と2人で考えて相棒がCADごっこで描いたものを数日前に渡してある。玄関があったり、そこに段差があったり、風呂があったり、トイレが別室だったりと、ユカタン人には馴染みのない間取りなんで一応説明したが、現場で作業を確認する必要あり。どのみちゴミ拾いと焼却に毎日行ってるんで、あれこれ話しながら進む。
こないだ雨とヒマラヤスギ青年の作業の遅れで親方たちが現場に来られなかったとき搬入されたブロックが、家が建つ部分まで占領している。最初のうち親方は大丈夫と言いたそうだったが、逆側にはすでに掘られた井戸があり、「家から4メートル離したところに造る」と指示したのは自分なので、どうにかしないとダメだと最後には諦めたw。
砂は、モルタルコンクリ用に搬入されたものを使う。確か海辺の村の新築工事では石灰を使っていた。そういえば、まだ石灰は買ってない、というかいらないのか?
岩は地表にも転がっているが、地中にもこぶし大から頭大くらいのがたくさん埋まっている。我々では弾き返されてしまってちっとも掘れない。
作業員の彼は親方の息子。ツルハシでは彼でも無理だと、こうして岩を砕く。
掘る深さは、基礎が載る大きな岩(ラハという)が顔を出すまで。井戸掘りで苦労していためちゃくちゃ硬い岩盤層である。海辺にはそんなものはないので、コンチュエラという貝殻がぎっしり固まった層まで掘っていた。だいたい2メートルくらいだったので、こんなに苦労しながら2メートルも!?と慄いていたが、うちの敷地では2メートルまで掘る必要はないだろうという。たぶん、井戸掘りで苦労していたラハは、もっと深いところの巨大な岩盤層だと思う。
黒土がついていて分かりにくいかもしれません、すみません。とにかく深さは違うが掘り進めた深さにドーンとラハがある。要は、岩なんだから厚さが均等であるわけなく、盛り上がっている(つまり浅いところで突き当たる)ところでは掘るのは浅く、凹んでいるところでは岩混じりの土を深く掘らなければならない。
意外と浅くてホッとした。こんな地面を2メートルも掘るなんて、見ていられない。が、親方が言うには前の道の向こう側の土地だと、おそらくそのくらい掘らないとラハはない。あまり金をかけないと、ラハに達しなくても基礎を組んじゃうんだと言う。お隣さんのマリア(ヒルベルトの奥さん)は、知り合いの家がそうして数年後壁に亀裂が入ってしまったと話していた。
この写真の地表に見えている白い岩は、基礎や床下(ここでは空間でなく土や岩で埋める)の一部になる。
敷地が北から南に下がっているので、南側(道路側)ではほんの10センチくらい掘ったらラハが顔を出した。担当するラインによって苦労したり楽できたりw。
ところで、埋まっている大きめの岩とラハとの区別は、タガネ?で叩いて音を聞いて判断する。岩を叩くと濁った低い音がするが、ラハはコーン!と高い音がする。
岩のことばかり気にしてたんだが、掘り出された土を見たら見事に2色に分かれていた。この辺ではだいたい黒土で、赤土は珍しいそうだが、一部赤土層だった。黒土で野菜や果物を作り、赤土ではトウモロコシとインゲン豆を作る。
ちなみにうちでトウモロコシを作ることはないと思うが、伐採ゴミをかき集めてると葉と土が混ざったような腐葉土になりかけた土も多い。海辺と違って砂地じゃないから何をどこに植えても良く育つだろうとヘラヘラ喜んでいたが、土についても少し学んだ方がいいかもしれない。
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